令和4年3月23日(水)
片栗の花 : かたかごの花
山林の半日陰、湿地、斜面に群生するユリ科の植物。
地下の鱗茎から葉と花茎を伸ばし、薄紫色の六弁の花
を下向きに開く。
豊田市足助町の香嵐渓(紅葉の名所)にある飯盛山で、
早春の妖精といわれるカタクリの花が見頃を迎えた。
カタクリは種蒔きから花が咲くまでに7年程がかかる
そうである。
飯盛山ではカタクリの自生地を増やそうと、1986年
から地元の有志等が毎年種を植え続け、現在ではおよそ
5000平方メートルの斜面に群生するようになった。
カタクリは、早春に一対の葉を広げて花茎の先端に淡い
紫色で、花弁の付け根に濃紫色の斑点のある花をうつむ
き加減に付ける。
万葉集では、「堅香子」とよぶ。 呼名はかたかご。
カタクリの若葉は「お浸し」などで食されるが、鱗茎
からは澱粉が採取される。片栗粉と呼ばれる。
近年では、片栗粉に代り市販の多くはじゃが芋の澱粉
になり、唐揚げなどの衣や料理のとろみ付けに用いる。
今日の1句
小暗がり片栗の花群るる山 ヤギ爺
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