遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

合歓の花

2018-06-23 15:08:47 | 日記
平成30年6月23日(土)

合歓の花 : ねぶの花


埠頭公園の合歓の花が梅雨空に映えている。

川崎展宏さんの「四季の詞」に、合歓の花の
紹介記述が在ります。
花を余り詳しく知らぬ私に
ネムノキの記述がとても判り易い描写で、
成る程、、と、相槌を打ち納得です。

四季の詞 : 川崎 展宏 著

ネムノキはマメ科植物です。



(埠頭公園の合歓の木)

葉といっても、軸の両側に鳥の羽根の様に、
小さい葉っぱが向合って並んでいて、それらが
夜合わさるのです。 葉がそのような睡眠運動
をするので、ネムノキといいます。


花の方は、夕方からぼおっと薄紅色に開きます。
根元が白く、先が薄紅色の睫毛の様な一つ一つ
は、実は雄蕊なのです。


私が東北の或る街で務めていたとき、女学校の
裏の塀から、かなり大きいネムノキの枝が道へ
出ていて、その前にコケシを作っている家があ
りました。数人の女の人がいつもコケシの眉や
眼を描いていました。 そこを通って勤め先へ
通うのでしたが、雨の翌朝そのあたりの道いっ
ぱいにネムの花が落ちていて、踏むと靴が濡れ
るのでした。


今日の1句(俳人の名句)

合歓の木は花より多きしづくかな    護 物



ネムノキは、花や葉の形や性質から、他の木より
も、雨や露をたっぷり重たく含むのです。
作者の谷川獲物(ごぶつ)は江戸末期にかなり
活躍した俳人です。
(全文、四季の詞より、)




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