前記事で登場したHA021(COMET製L≒1mクラスの型落ちモデル)は、イプサム、ラクティスに続いて3台目となるシエンタでも実用的or許容可能なSWRとなるf0が無いという、ズッコケた結果が出てしまった。
この結果を目のあたりにしながらも「そう言えば、21MHzのアンテナがもう1本あるじゃん!」と気付き、それ@COMET_HFB-15を測定してみることにした。ちなみにこのアンテナは、エレメント延長によって18MHzに仕立てていたもので、それを標準のエレメントに差し替えれば、本来の21MHz用アンテナになるという訳だ。
前置きが長くなったが、測定を始める。ちなみに物理的な測定条件は、ケーブル長さ≒150mmのマグネットアースシート×1枚、21MHz用のチェックケーブル、1つ型遅れのCOMET製アンテナアナライザーという従来どおりのパターンで、帯域は、SWR≦1.5の範囲とした。
まずは標準の付属エレメントを目いっぱい挿入、つまりデフォルト状態で測定。結果は、f0=21.593MHz、SWR≒1.00、Z≒48Ω、帯域=21.328~21.858MHz(21.593MHz±265kHz)であった。とりあえずエレメントを伸ばして、f0をバンド内に持っていける手応えは得た。
次は勘になるが、エレメントを50mm伸ばして2回目の測定。結果は、f0=21.019MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=20.800~21.238MHz(21.019MHz±219kHz)であった。これでHFB-10@28MHzとは異なり、付属エレメントの出し入れだけでバンド内の任意の周波数に調整可能なアンテナであることは分かった。
前述した2回の測定結果を踏まえて、f0を21.200MHz付近に持っていくための長さを計算し、17mm突っ込んで(デフォルトに対して33mm伸ばした状態)3回目の測定。結果は、f0=21.195MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=20.968~21.422MHz(21.195MHz±227kHz)となり、作業終了とした。
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HA021がコケコケの結果だったこともあり、当初は「ラクティスの18MHzで起こった状態が、シエンタでは21MHzで起こっているのかな?」という思いもあった。それが他のバンドで多くの実績があるシリーズであるとは言え、ここまですんなり21MHzで立ち上がってくれたことは、予想外だった。
あと、この結果が出てしまったので、前記事で紹介した “コア6回巻きケーブル”@同級生ハム仲間から借用中は登場せずという、ある意味“拍子抜け”な展開であった。
それにしても今回の結果は、立ち上がらない原因がメーカー製アンテナ側にあったことになる。まぁ、それが100%とは言わないけど、少なくとも100の%否定は出来ないだろう。で、この展開は初経験だったので、今後はNGの原因を探る場面の着眼点に含めておこうと思う。
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