私のCW用アンテナの調整も、7MHz、10MHzと特に悪い結果も無く順調だ。この調子で3つ目のバンド、3.5MHz帯に行きたいと思う。
引当アンテナはCOMETのモノバンドベースローディングホイップ@HFB-80。同シリーズの7MHzモデル@HFB-40と比較して、公称長さが50mm短いのに重量が60g重いという不思議?なアンテナだ。ちなみにそのからくりは延長コイルを太く巻いて、その線の長さも長いためのようだ。見た目レベルだけど。
決め手は、やはり先の2バンドと同じく漏水の実績を避けることと、公称長さ=1550mmはモービルに装着したまま走行できる高さだったことだ。ただし同シリーズでこのモデルだけが120Wpepの耐入力なので、50Wクラスで運用する場合はリスキーと言うかギリギリかもしれない。
経緯などはこのくらいにして、この先はいつもの流れで。狙い整合周波数は、いつも楽しく遊んでいただいている“すけーるさん”からのアドバイスとJ-クラスタにUPされているオンエアーinfoの周波数を参考に、3.511MHzとした。
それと今回は、あえて実験してみることにした。それは、“マグネットアースシートが1枚だったらどう出るのか?”を見てみたかったからだ。使用しているマグネットアースシート“MAT50@第一電波”の取説では、使用可能周波数欄に “本製品を2セット使用にて、3.5MHz帯が可能”と書かれている。
まぁ単純に「1枚だったらどうNGなんだ?」と思った訳で、やってみて何かが壊れたり火を噴くわけでも無く、何よりタダで出来ることなので、ロスタイム覚悟でやってみる。なので本記事は、マグネットアースシート1枚における結果だということを前置きさせていただく。
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まずはデフォルト状態を確認、要するにエレメントを目いっぱい突っ込んだ状態に組み立てて測定した。結果は、f0=3.600MHz、ボトムSWR≒1.06、Z≒48Ω、帯域(SWR≦1.5範囲)=3.590~3.610MHz(3.600±10kHz)であった。とりあえず上バンドエッジより高いf0が出てくれたので、「スライド調整しろは有る!」と判断。なお、使用チェックケーブルはボトムインピーダンス周波数=3.507MHz、先日製作したものだ。
次に、エレメントを目いっぱい長く出して測定した。結果は、f0=3.484MHz、ボトムSWR≒1.03、Z≒50Ω、帯域=3.474~3.494MHz(3.484±10kHz)であった。この時の測定で気付いたのだが、アンテナアナライザーを手に持った状態で測定すると、指針の振れ方が安定しないようだ。
もしかしたら、マグネットアースシートが1枚であるためにアースが不十分、つまり接地抵抗が高い状態なのかもしれない。だから私の体が人体アースとして目立つ影響を与えたとか?何とも言えないな~。これを踏まえて、急遽アンテナアナライザーを持たずに測定することに変更し、デフォルト状態を再測定した。結果は、f0=3.495MHz、ボトムSWR≒1.03、Z≒50Ω、帯域=3.485~3.505MHz(3.495MHz±10kHz)であった。
ここからエレメント長さを-5mm、-10mm、-1mm×2回、とスライドで短くする方向にカット&トライを繰り返した結果、f0=3.510MHz、ボトムSWR≒1.03、Z≒50Ω、帯域=3.501~3.519MHz(3.510MHz±10kHz)となったので、ここで調整を終了した。
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10MHzのアンテナと同じく帯域が狭いからなのか、アンテナアナライザーのダイヤル操作はシビアであった。このため、測定点に到達するまでに何度もダイヤル操作を繰り返すことになったが、何とか調整出来た。
しかし今回の結果を踏まえる際に、忘れてはいけないことが有る。それは、現状がマグネットアースシート1枚Ver.の実験であることだ。数値的にはOKそうに見えるのでキープする価値は有るかもしれないが、そうする場合は2枚Ver.もやってみてからの話だろう。と言うことで、次回の作業はマグネットアースシート2枚Ver.での測定から始めたいと思う。
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