先月中頃に7MHzと14MHzを調整したDIAMOND_HV-7だが、WXがマシな週末に取り付けてみて幾つか試してみた。
まずは受信の比較。方法はUP写真のようにそれぞれ設置して、走行ワッチ。ルートは自宅周辺で約8kmの周回コースを決め、東回りと西回りを2回行う。その間、車内に設置している同軸切替器をパチパチ切り替えて、繰り返し比較する。少々時間はかかるが、これで送信側との位置関係&受信側の指向性による差を軽減するように努めた。ちなみにリグはFT-891Mを使用した。
まず7MHzは、普段使いしているCOMET_HFB-40と比較した。その結果、無信号相当時に聴こえるノイズはHV-7の方が若干小さめで、見つけた信号(CQを出している1、3、4、7の各エリア)ではHV-7の方がSメーターの振れ量が概ねS0.5~1程度低かった。多バンドとは言うものの長いトップローディングアンテナなので、これは意外な結果であった。
次に14MHzは、これも普段使いしているDIAMOND_HF20FXと比較した。その結果、無信号相当時に聴こえるノイズはHV-7の方が若干大きめで、見つけた信号(ラグチュー中の4、6、8の各エリア)ではHV-7の方がSメーターの振れ量が概ねS1~2程度高かった。
この結果を踏まえ、7MHzと14MHzの違いを探してみると、聴こえるエリアの他に、延長コイルが担っている波長の量(割合)、先端エレメントの長さ、コイルの向き、これらは送信コールサインや見た目で明らかに違うことがわかる。
ちなみに、受信とは別の日&別のルートで走行モービルお試し運用(CQをCALL、50W送信)した結果、7MHzSSBは1時間ちょいで1、2、5、6、7の計5QSO、14MHzSSBでは6とのQSOが成立した。CALL回数は7MHzで3CALLが1件あった以外、残りの5件は1CALLで応答いただけたので、まずまずだとしよう。
他に、コイルの場所による打ち上げ角の差なんかも有るのかな?まぁ、多バンドの八木でも周波数によって垂直指向パターンが異なるデータを見たことがあるから思いついたんだけど、多バンドのホイップアンテナって干渉するエレメントは八木ほどの存在感は無いし、どうなんだろう?これは結論は急がず、気長に「あーでもない、こーでもない。」をやっていけばと。
最後に走行中のアンテナの様子だが、路面の影や周囲のガラスに映って見えた揺れの様子が結構派手だった。う~ん、HV-4やHV-7は現役モデル当時にカルディナやイプサムで経験していたので、揺れに対する一定の免疫はあると思っていた。だけど今見ると、考えさせられるねぇ。
やっぱりトップローディングだから頭デッカチなのはしょうがないんだけど、このまま走行モービルで使い続けるのは、どうなんだ?これは想定外な心境になってきたな。
まぁとりあえず、バンドによってはトップローディングに対する期待を裏切らない結果が出たので、もうしばらく考えてみたい。このアンテナ、カムバック後に限定すれば手元に無かったはずのアンテナなので、妥協でもいいから使える場面が決まればラッキーということにして、「あーでもない、こーでもない。」をやっていこうと思う。
その代わりなのかは不明ですが、電流が大きめな所をキープしますので、
ターゲットを絞り込まないCQなどフリーな用途ですと、
「熱に化けるよりはマシ!」と思えますね。