ここ2か月の間で、第一電波の旧モデルとは言うものの、2本のマルチバンドアンテナ“HV-4”と“HV-7”が手元にやって来た感がある。それらは、性格(融通が利く程度)が全く異なるけど類似品と言っていいだろう。
そう言える特徴の1つに、各バンドのコイルがいずれのモデルにも対応していることがある。もちろん調整は各モデル、各取付位置で行わないとNGだけどね。と言うことで組み合わせを検討した結果、HV-7に7MHzSSBと14MHzSSBの組み合わせで行ってみる。
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■測定条件など
・モービル :シエンタ+天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・コイルの組合せ:垂直方向に7MHz用、水平方向に14MHz用
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :14MHz用アンテナチェックケーブル
・アース :アンテナ測定用MAT50、装着状態はこんな感じ
・測定器 :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500MarkⅡ/改)
・その他 :帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらいf0=14.140~14.145MHz付近
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程度が良いものをなるべく温存するため、7MHzコイルはヤフオク落札したHV-4のセットから、14MHzコイルは以前にHV-4で使用していたもの、エレメントは同シリーズ用のバラされている手持ちの中で最も短かったL=101mmのものを取り付け穴に目いっぱい挿入して測定。
まずは上記エレメントを目いっぱい挿入した状態で測定。結果、f0=13.919MHz、SWR≒1.00、Z≒51Ω、帯域=13.888~13.950MHz(13.919MHz±31kHz)であった。う~ん、帯域がHF20FX@14MHzモノバンドの半分しか無いのか…。まぁトップローディングだからしょうがないかな。
計算で変化量を追っかけながら進めようとするも、最低2回はエレメント長さを測定ミスをしていたようで、変化量が見極められない状況を引っ張りながら、エレメントを-4mm、-6mm、-1.5mm、-0.5mmと、両頭グラインダーで削りながらトライ&エラーを繰り返す。最終的にはf0=14.147MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=14.116~14.178MHz(14.147MHz±31kHz)となり、ねらいf0より高くなったことは妥協することにして調整終了とした。
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結局、削り量12mmで228kHz変化したので、単位長さの変化量は19kHz/mmということになる。先に引き合いに出したHF20FXが5.6kHz/mmなので、このコイルはかなりシビアだ。これ、ペンチや金ノコなどで切断していく調整だと、ちょっとやってられないと言うか、難しいと思う。まぁ、組立の再現性確保を断念すればハードルは下がるけど、何とも微妙だな。
と言うことで、他のバンドもチェックケーブル、アンテナアナライザー、両頭グラインダー、測定用MAT50、このカルテットで臨んでいきたいと思う。
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