記事を書き終えてから、カテゴリーを“ときどき技術士”にしようか一瞬迷ったけど、FT-891M用エスコートフレームと揃えて “ハム系アイテム”とした。
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FT-818関連の作業は、可能な限り戻り作業(一度取り外して再び取り付け)を避けるため、内部に取り付けるCWフィルターを先に取り付けてから、外部に取り付けるエスコートアクセサリー“817-ESB”の順に行う。今回はFT-891Mの時は異なり、お試しではなく常時装着しておくつもりだ。何しろ、エスコートアクセサリー付きのルックスが、大きな購入動機なもので…。
で、まずは開封。分かってはいたがFT-891Mの時と同様に取説が英文…、なので現物を確認。FT-891M用は計5点の部品だったのに対し、今回は計10点に加えて組立工具2点が付いていた。これを文章的に書くと分かりにくそうなので、以下に箇条書きする。掲載順は英文取説に合わせたが、部番は私が勝手に振った。
■817-ESBの部品一覧
① フレーム左 1個
② フレーム右 1個
③ 傾斜設置用スタンド 1個
④ 六角穴付きボルト M2.5×9 8本
⑤ 六角棒スパナ(M2.5用) 1個
⑥ 六角穴付きボルト M3×12 2本
⑦ 六角棒スパナ(M3用) 1個
⑧ 平座金(ナイロン)M3 2個
⑨ 平座金(鋼)M3 2個
⑩ ロックナットM3 2個
⑪ ショルダーベルト用フック 2個
⑫ 六角穴付きボルト M2.5×10 8本
この内⑫は取説本文には挙がっておらず、④ではイマイチ(長さ不足)な時に使う2番手のボルトという位置づけのようだ。
これは余談だが“六角棒スパナ”という呼称は馴染みが無いかもしれないが、これはJIS(JIS B 4648:2008)における呼称で、俗に言う“六角レンチ”、“六角棒レンチ”、“バーレンチ”などと呼ばれているものだ。
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ここから実作業、標準のショルダーベルト用フックを取り外す。その理由は、フックが取り付いているねじ穴を、フレームを取り付けるねじ穴として利用する設計だからだ。従って、これを外さないとフレームは取りつかない。
次に部番①②フレーム左右を部番④M2.5×9六角穴付きボルトで取り付けるのだが、ここで組立を中断。理由は見た目レベルだが、ねじ部の長さがイマイチと言うかもう少し欲しいと思ったからだ。
ちなみにこの結果は、いつも遊んでいただいている“すけーるさん”から予めinfoいただいていたので想定内ではあったが、これを数字で確認してみることにした。なお各部の測定はノギスで行い、それを踏まえた計算結果は以下のとおり。
■基本的な計算(→新規で設計する時の手法)
・フレームの厚み:5.00[mm]
・ゴム片(リグ本体に当てる部位に貼り付けてあった)の厚み:1.00[mm]
・欲しいねじ込み長さ(目安は1.5D):2.5×1.5=3.75[mm]
↓
・取り付ける部品厚さの合計:5.00+1.00=6.00[mm]
・必要なボルト長さ:6.00+3.75=9.75[mm]
■現物に対する相対的な計算(→YAESU標準の状態に対して寸法のギャップを埋める手法)
・ショルダーベルト用フックの厚み:1.25[mm]
・十字穴付き丸皿小ねじの長さ:鋼尺レベルの測定であるが、5mm相当と判断。
・ねじ込まれている長さ:5-1.25=3.75[mm](→上記の1.5D分と一致。)
・取り付ける部品厚さの差:6.00-1.25=4.75[mm]
↓
・必要なボルト長さ:5+4.75=9.75[mm]
と言うことで、いずれも結果は9.75mmと出たので、使用するボルトは2番手である部番⑫M2.5×10六角穴付きボルトを充てることとし、取り付けを終えた。
それとUP写真でも分かるように、⑫のボルト(計8本)に対してM3用平座金(t0.5、黒染め処理品)を挿入した。サイズは大きいが、M2.5用が生活圏内のホームセンターでは入手出来なかったので妥協。加えてばね座金も挿入したかったが、平座金と同じくM2.5用は入手出来ず、妥協のM3用でも黒染め処理品が無かったので、ばね座金の挿入は諦めた。
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この後、スタンドの取り付けへと進むが、記事ボリュームが大きくなったので次記事とさせていただく。
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