QSLカードや名刺、ホームページ等に、自身の無線従事者資格を掲載している方を見かける。このこと自体は各位殿の主義や方針によることなので、肯定も否定もするつもりは無い。ただし品格は保って欲しいと思っている。一体何を言いたいのか?と言うと…。
例えば、あるハム仲間からいただいた名刺に、肩書きとして3アマである旨の記述があった。ところが、それをどのように書いていたかと言うと、“3級アマチュア無線技士”である。無線従事者免許証には“第三級アマチュア無線技士”、取得時期によっては“電信級アマチュア無線技士”と記載されているはずだ。
肩書きとして書くくらいだから、自分の資格に誇りを持っているものと推測するが、それなら何故正しく書くことができないのだろうか?“第三級~”の“第”だけを省略したところで、何になるというのだろうか?百歩譲っても“第三級”を“第3級”と算用数字で表現するのが限度だろう。ただし、会話や書面(コンテストのサマリーシート等)に書く場合以外の表現では、“三アマ”、“一陸技”などの略称表現はOKと考えている。(本家本元の総務省も使っている表現だし。)
また、時々“無線技士”を“無線技師”と記述しているのも見かけるが、これは論外だ。まだ“3級アマチュア無線技士”の方がマシである。
ちなみに私が算用数字表記を認める理由は、いわゆる手帳タイプの無線従事者免許証の1アマや2アマの場合には、級を算用数字で記載しているので、他の場面でも級を必ず漢数字で書かなくてもよいという考えを持っているからだ。
各位殿におかれましては、上記のような品格の無い表現が、自身の資格の付加価値を下げていることを認識して欲しいと思う。今一度、自身の無線従事者免許証、QSLカード、名刺、ホームページ等を確認いただき、該当するなら修正を行っていただきたい。
結論は、資格に対して誇りを持っているのであれば、正しくフル表記せよ。その資格は自分ががんばった証なのだから、その付加価値を大切にしていただきたい。
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