Music Mania

No Music No Life

ディスカバークイーン その12

2022年03月05日 | 音楽
西脇さんのクイーンズクロニクル。
1986年6月発表のアルバム「カインド・オブ・マジック」から
「ワン・ビジョン」
クイーン名義の共作。
メイキングビデオを見ると、3段のキーボードスタンドが見れるが、これは全て日本製でアコースティックピアノも日本製。
3段キーボードの内訳は、一番上が8音ポリフォニックのシンセサイザー、中段はFM音源を使った最新のシンセサイザー、一番下はボコーダーとなっている。
最後のフレーズでタイトルを歌っているように聴こえるが、本当は「フライドチキン」と歌っている。

「愛ある日々」
作詞作曲はジョン。
いわゆるハチロクのバラード。
ジョージマイケルのバラード「ワン・モア・トライ」の影響を受けたのではないだろうか。
淡々としたバック演奏に対して、とてもエモーショナルなボーカルが乗っているが、これはとても歌が上手い人でないと成り立たないタイプの曲。
FMシンセのエレピが効果的に使われているが、これは80年代から90年代にかけてとても多くの楽曲に使われた。

「リヴ・フォーエバー」
作詞作曲はブライアン。
このアルバムは映画「ハイランダー」のサントラも兼ねていて、この曲も映画で使われている。
永遠に生き続けられる人の目線による歌詞だけど、映画「ボヘミアン・ラプソディ」では死を悟ったシーンで使われている。

「ドント・ルーズ・ユア・ヘッド」
作詞作曲はロジャー。
ロジャー流のファンク曲。
映画ではカーチェイスシーンで流れる。
ドラムにはゲートリバーヴがかかっている。
ここでもFMシンセが使われていて、ロジャーもしっかり最新のマシンを使っているのがわかる。

「プリンシス・オブ・ザ・ユニバース」
作詞作曲はフレディ。
クイーン2のサイドブラックを彷彿させる複雑な楽曲になっている。
場面が次々と変わっていき、最後は親しみやすいフレーズで終わっていて、クイーン2の頃より進化しているのがわかる。


1989年のアルバム「ザ・ミラクル」から
「ザ・ミラクル」
作詞作曲はクイーン名義だけどフレディとジョンが中心となっている。
アナログテープレコーダーを上手に使って効果音を出している。
シンセは日本製で、そのシンセの開発に西脇さんも関わっていて、クイーンのほかエンヤなども使っている。
歌が始まってからは3小節周期で進んでいく。
一番がとても長く38小節もある。

「アイ・ウォント・イット・オール」
作詞作曲はクイーン名義だけどブライアンが主体。
聴きどころはいかにシンプルな要素から全体像を広げていくか。
途中間奏のテンポが倍になっている。
このときのドラムはPVではツーバスだが、実際はワンバスではないだろうか。
理由はハイハットの開きが一定ではなくリズムに合わせて響きが違っている。
ツーバスだと両足がバスドラムにとられるので、ハイハットの調節が出来なくなるから。

「イン・ビジブルマン」
作詞作曲はクイーン名義だけどロジャーが主体。
ドラムが打ち込みと生ドラムがミックスされている。
違和感なく聴こえるのは、ロジャーのドラム音を一つづつサンプリングしたからと考えられる。
オーケストラの音のサンプリングしたオーケストラヒットも当時の流行で、この曲に使われている。

「素晴らしきロックンロールライフ」
作詞作曲はクイーン名義。
ここでもミラクルで使われた日本製のシンセが使われている。
当時いろいろな音楽で使われていた。
中間部分に入っている遊園地みたいな部分、ここではロジャーが生でいろいろなパーカッションを演奏している。

クイーンズコミュニティー
ゲストはクラシック歌手の錦織健。

年齢はサンプラザ中野くんと同じ。
コンサートのアンコールでクイーンを歌ったりしている。
クイーンとの出会いは、中学のとき深夜ラジオでキラークイーンを聴いてから。
ボーカルのパワーやコーラスに魅力を感じた。
とくに初期のプログレっぽいクイーンは難解で、逆にそれがよかった。
難解なものを歓迎して崇拝するのがかっこいいみたいな時代だった。
しかもボーカルが素晴らしい、コーラスがすごい、というところにひかれていった。
家にはピアノがあり、ギターでかぐや姫なども弾いていた。
実はクイーンのカバーCDを出していて、5〜6年前にライブもやっている。
バンドは同郷の人と一緒に島根健バンドという名で、錦織健ではなく「しまね けん」という名前でボーカルをしている。
クイーンとオペラの関係、フレディの幅広さはフレディのアンテナの広さによるもので、オペラもその一つ。
ボーかリストは自分の好きなキーで曲を作るが、オペラの世界でよくあるキーを使っている。
どこが一番いい声が出るかを探した結果、そうなったと思われる。
ロックの世界ではギタリストが曲を作ることが多く、そのせいでギタリストが弾きやすいキーEが多いがクイーンは違った。
ボヘミアン・ラプソディとオペラの関係について。
オペラの曲の中にボヘミアンのオペラパートの元ネタを発見した。
それは「ナクソス島のアリアドネ」という曲。
スカラムーシュが出てきて踊りましょうと歌う。
オペラ通の間では有名な曲だが、一般的にはあまり知られていない曲なので、フレディはそういうのを見に行ってたようだ。

第4回コピーバンド選手権
今回は46組のエントリー。
第一次審査を通過したのは10組、その中から優れたものを選ぶ。
今回もとても個性的な面々が並ぶ。
ギター歴1年の人から50年の人まで参加。
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