ありふれた毎日を綴る康ちゃん日記

ありふれた日々の暮らしとテニスやスポーツクラブと小さな旅日記です。

生まれ故郷の土を踏んだ(その2)

2017-09-17 12:49:11 | 旅行

さて4日目になるその日の朝は択捉島の北側からオホーツク海に入る。

朝早くからゆっくりと南下、といっても知床半島の西側に向かう。

この日も天気が良く甲板に出てもそれほど寒くない。

最初に択捉の島が大きく見えた。

北方4島の北側といえどももうすでにロシアの実効支配地域なのだ。

おそらく日本に帰属することはないのだろう。

昼過ぎになり、午後4時ころになって知床岬の先端に届く。

このときの海は湖のような静かな海だった。

ゆっくりと西岸(北岸?)をウトロの方向にいく。

この知床半島みていた人たちがクマ3頭を見たといっていたが望遠鏡でもないと

見えないので望遠鏡を使ったのだと思う。

遠くには知床の山並みが見えていたが少し雲に隠れていた。

船は規則で4km沖合でなければならないのだという。

これで知床を離れてまっすぐのサハリンのコルサコフに向かう。

夜の航行でふつうは船舶が通らない区域ということだ。

もちろん北方4島もしかりだが・・・。

昔でいうと樺太の大泊に行くことになる。

 

5日目

サハリンのコルサコフに寄港する。

コルサコフは小さな港なのでクルーズ船のダイヤモンドプリンセスは

沖に停泊し、テンダーボート(救命艇)で港まで送迎する。

コルサコフの港は大きいものと思っていたがなんと小さい日本では漁村のような風景だ。

それでも海軍の巡視艇が2隻停泊していた。

その方向にカメラを向けないことと注意された

入国時だがロシアの税関が来てパスポートの確認をするのだ。

それでも簡単に通過する。

ロシアに入ってバスを使うがいいバスもあるがほとんどがあまりよくないといわれた。

私たちはコルサコフからユジ・ノ・サハリンスクまで行くツアーに参加した。

まずはバスに乗る。

意外といいバスで、ヒュンダイの車だ。

そして、ユジ・ノ・サハリンスクへの道路は意外と整備されている。

4車線の道路だ。

しかし、びっくりは道路から見えるのはみんな原野のように見える。

農地はほとんどない。すこし牧場があったくらいだった。

最初についたのはロシア正教の教会で木造つくりの小さな教会だ。

なぜこの教会につれ来たのかと思うくらいだがわからない。

この後はスポーツセンターというところに行くがトイレタイムといっていいでしょう。

それでもこのツアー企画のために小さな店を出してくれている。

ロシアの人たちだが日本語が非常にうまい。

ここからは市街地をを見下ろすことできる。

大きな町だ!

その次は戦勝記念公園である。

戦車や大砲がモニュメントとして置かれている。

やっぱり軍事大国かな?!

そんな気もする。

さてこの後は日本にも関係する場所になる。

ここも現在は記念公園になっているが戦前は神社があった場所だ。

 

これは樺太神社といったが今はない。

現在はこんな状況だ。

今は記念公園として、平和公園とも言っている。

つい最近はチェチェン紛争時の出兵で戦死した人たちをも追悼するために

も記念碑(マリア像)を立てている。

ここで案内してくれたロシアの女性と話すことができた。

「私は昔、今から72年前に真岡に生まれた」と言ったら、この案内した女性も

同じ真岡の生まれだと言って「真岡はいいところです」と言っていた。

現在はハバロフスクというのはもちろんだ。

私はこの女性に何とも言えない懐かしさを感じた。

 

この案内された公園でこの地に眠っている私の姉や祖祖母にそっと火をつけない線香を

手向け手を合わせてきた。何とも言えない感動とともに切ないものを感じて涙した。

 

 そして、昔か樺太庁だった建物に行く。

そこは今は博物館になっているが大したものはない。

原住民族の(アイヌ民族等)暮らしや歴史、自然についての展示物、戦前の日本の資料

が展示されている。勿論ロシアのサハリンにおける歴史も展示している。

それでもいまはこの建物が使用されていて、庭では子供たちの演奏や踊り、合唱が行わ

れていてにぎやかな日曜日の様子だった。

展示されているものに戦前ロシア国境に立っていた境界標が展示されていた。

私たちのサハリンのツアーは時間がない!

アッと思う間もなく終わってしまった。

最後にショッピングセンターに回り土産物を買うくらいだ。

市街地を出たところに大きなショピングセンターがあって、人も多く集まっている。

ブランドのモールもあってこれがかなりの部分もある。

とくには日本の洗剤等の生活用品雑貨が一つの店なっているのが面白かった。

土産を少し買う。

レートはルーブル表示の2倍をすれば日本円になる。

500ルーブルは1,000円となる。

バターを見ると400円くらいでそれほど価格に差はない気がした。

このサハリンのツアーはこれで終わる。

もう行くことはできないかもしれない。

昔住んで居たと思われる遠くの山並みに思いをはせながら手を振って別れを告げた。

 

 

 

 

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