震災から10ヶ月になって今年の正月は
浪江に帰ることがとうとうできなかった。
帰ることができないことは重々承知では
いるがそれでも納得できるわけでない。
そこで今年の正月は福島に集まって湯
にでも入り、ゆっくりいままでの苦労を流
そうということで穴原温泉のとある宿で
兄弟会を催した。
普段の正月はみんなが実家に集まり
酒を飲み騒いで過ごしていたのがこん
なことでできなくなるとは思っても見な
かったのでいかに何気なくしていたのが
大切なことだったか。
今回はそれでも賑やかに歌を歌って
過ごして、次回の兄弟会まで元気にと
誓って別れた。