たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

騒ぎすぎはみっともない

2007-02-07 13:31:28 | Weblog
 昨日の柳沢厚労相の記者会見での発言がまたまた野党各党に食いつかれている。
 報道によると、記者からの「少子化対策は女性だけに求めるものか」との質問に対し、「若い人たちの雇用が安定すれば婚姻率が高まるという状況だから、安定した雇用の場を与えていかなくてはいけない。(中略)ご当人の若い人たちというのは、結婚したい、子どもを二人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる。だから本当にそういう日本の若者の健全な、何というか、希望というものにわれわれがフィットした政策を出していくということが非常に大事だというふうに思っている」と答えた。
 記事を読んでそれほど問題になるようなところはないように思えるが、「子どもを二人以上出産しなければ不健全だと考えているのか」、「出産する女性の気持ちが分かっていない」、「産みたくても産めない人は、人知れず苦しんでいる」などの声がマスコミで報道され、野党も一斉に反発し、柳沢厚労相の辞任を重ねて要求している。
 発言を普通に読めば、若者たちは条件さえ整えば結婚し二人以上の子どもを持ちたいと考えているので、それを適えるような政策を出していくというごく当たり前のことを言っているに過ぎない。単に「健全」という言葉をあげつらったり、食いついたりして騒ぐのは如何なものか。ためにする論議としか思えない。実際に政策案が出されてから堂々と議論を戦わせれば国民にも分かりやすい。それが本筋ではないか。