たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

2月には利上げはあるか

2007-01-22 11:35:25 | Weblog
 日銀が今回も利上げを見送った。日銀はなにものにも左右されない独自の判断で利率を決定する権限を持っているが、利上げによる景気後退を恐れる政府・与党内から「性急な利上げは景気を腰折れさせる恐れがある」など、利上げをけん制する強い発言が相次ぎ、そのためかどうかは分からないがともかく1月の利上げは送らた。
 証券市場では利上げがあれば株価は下がるとの懸念から、利上げについては極めて神経質であるが、昨年来そろそろ再度の利上げをしてもおかしくない環境が整いつつあるのとの見方から、市場は利上げを織り込み済みだといわれている。利上げ実施が不透明な状況でこのまま進むよりも、この際利上げをした方がすっきりするともいわれている。
 利上げによる影響は多方面に及ぶ。住宅ローンや企業の借り入れ利率が上がり市民生活や中小企業の経営を圧迫する。また膨大な国債の利払いへの影響も大きい。国際的にも日本が余りにも低利率であることは問題があるようだ。
 今回は見送られたが2月の後半に予定されている金融政策決定会合ではどうなるか。個人消費や物価の回復は更に進むともいわれている状況の中で、再び今回のような攻防が繰り広げられるのか。利上げが7月の参院選にマイナスに働くことを懸念しているのであれば、この攻防は7月まで続くのかも知れない。しんどいこだ。