山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

わかりやすい表現の提供→ニュージーランドの施策

2012年08月16日 | 自立支援
 知的しょうがい者にとって、「わかりやすい表現」について追求している論文を次に紹介する。

 名川勝:「わかりやすい表現」(plain text)活動・研究の現状と方向性
 http://homepage3.nifty.com/mnagawa/plain/plain01.pdf

より主要部を引用する。

 その第9回目
 次では、ニュージーランドの施策について触れている。

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【引用始め】

5.海外での取り組み

 海外では以前から積極的にわかりやすい表現の提供に努めているところもある。
 ここではニュージーランドと英国の一部のみ示すが、当該国にも紹介しきれない活動があり、また北欧、米国、カナダ等活発な国も少なくない。
 国として制度的に定めているところもある一方で、民間レベルでの活動も進められている。
 各国における活動展開について、公的制度としてどのように定められているのか、また民間における提供システムはどのようになっているのか、断片的に伝えられている情報は少なくない。
 これらを踏まえて体系的に調査する必要があるだろう。

(1) ニュージーランドの施策

 ニュージーランドでは政府内に障害政策室(Office Of Disability lssues)があり、ここで障害関連施策を進めるための戦略(The New Zealand Disability Strategy)が定められている。
 この中で、情報が障害者やマオリ族の人々にもいろんな方法で伝えられるようにするべきとしている。
 この戦略書は視覚障害のある人にもアクセスできる版などとともに、easy―to read版や絵入り版も提供されている(Minister for Disability lssues,2001;全日本手をつなぐ育成会,2005)。

【引用終わり】

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 ニュージーランドの事情に合わせたわかりやすい情報提供の施策がとられている。
 しょうがい者を含めてマオリ族といった先住民に対する方策も考慮している。
 文字を持たない民族なのだろうか。
 そのために、絵入り版の情報提供を行っている。
 しょうがい者にも役立つのかもしれない。
 こうした方策は参考になるものだろう。
 (ケー)


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