僕の菜園日誌

家庭菜園40%、水彩画40%その他雑記20%の生活ブログです。ごゆっくりどうぞ。

「今」らしき過去の余韻

2008年04月10日 | クロッキー
子供たちの成長は早い。彼らの「今」を見て描いているつもりでも、実際は過ぎ去った彼らの「過去」を見て僕は描いている。
鏡に映った自分でさえ、光の速度を考えれば過去の自分である。
過去は物理学的には存在しない。が、人はその過去を感じながら生きている。
「今」と感じたそれはすでに存在しない「過去」の情報なのであり、「今」を見つめて描くということは永遠に不可能な作業のかもしれない。が、自分が感じた「今」だった「過去」を通して「今」を想像することができる。「過去」を見ながら「今」を実感することができるのである。
人生は短い。「前向き」に生きようとは良い言葉だが、今の自分は未来の自分のための「手段」ではない。その未来の自分もそのまた先の自分への「手段」と化してしまう。今らしき「過去」を見つめ「今」の自分と向き合おう。そうすることで僕は未来志向のあせりから救われるような気がする。