僕の菜園日誌

家庭菜園40%、水彩画40%その他雑記20%の生活ブログです。ごゆっくりどうぞ。

縁側にて

2006年03月02日 | ライフ
休日の午前中、縁側に座り大根の皮をむいていると、雲の合間から陽射しがてったり翳ったり。外は日中でも肌寒いけど、窓を閉めると広縁の中はあったかい。新聞紙を広げて早朝にとった三浦大根の皮をせっせと皮むき器でむく。

2月にはいったころからそろそろ春の畑を準備しないと・・・と、あせり始めた。畑を起こし、石灰をいれ、肥やしをいれる。そして畝を作ってマルチを張る。
私は耕運機、管理機は持ってないから、これだけの作業工程を人力の1馬力で進めていくとなると、少なくとも一月以上の時間がかかる。しかし畑にはまだ大量の大根、白菜がある。どうしたものか・・・。ご近所、会社の同僚にあげるにはちと、痛んだ白菜や皮の厚くなった大根は気が引ける。敬遠されるかなぁ~なんて・・・。
それじゃ、全部まとめて漬物にしようと・・・思い立った。。
野菜作りをやりはじめると結局は、最後の保存法まで習得してしまう。まるで否が応でも田舎暮らしを実演しているようです。今年は漬物。来年の課題は干物かな。

そんな具合で今年からはじめた漬物。年越ししたこの頃の大根は皮が堅くなっているから、むいたほうが良いと例の極秘メモのおばちゃんに教わりました。大量の大根の皮を皮むき器でひたすらむく。というただ、単純作業の繰り返し。百姓の仕事はこんな仕事ばかりです。思考は切り離したほうが楽。手や体は黙々と動いている。・・・が、頭の中はみんな何を考えているんだろう。

で、気がついたのですが、食べ物を扱う作業をしていると、自然と「食べる人のこと」を考える。この漬物を妻やチビたちは「美味い」と言うだろうか?あ、ここの痛んだところは取り除こう等。主婦の気持ちはいつもこんな心持なのかぁと・・・。そういえば「美味い」とも「まずい」とも何も言わずに日々黙々と食べてるなぁ。私・・・。

畑仕事も単純作業の繰り返し。鍬を振り下ろす私の頭の中はというと・・・やっぱり「かあちゃんの為ならえんやこら。チビたちの為ならえん~やこら」でしょう。
カラスにトウモロコシを襲撃された時なんか、私ぶち切れそうでしたから・・・(爆)
野菜作り、漬物などをはじめると感覚が自然と「父・母」になるのでしょうか「美味いものを家族に食わしたい」という衝動はここ数年膨らんでゆくばかりです。

しかし本来の生業に関してはそんなことはこれっぽちも思わないけど・・・。
真剣に仕事してないってことかな。(笑)
家族の顔は浮かばない・・・・です。