今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

年末雑記10

2016-12-31 | Weblog
大晦日。落ち着いてブログを書けるくらいに。
つらつらと頭によぎったことを。
①ほとんどのことは計算できない。いや、世の中には計算通りの人もいるのかもしれないけど、僕には無理なようだ。計算して計算して、これはうまくいくだろうとか、きっとほめられるだろうとか、喜ばれるだろうとか、思えば思うほどあんまりその通りにはならない。ただ気持ちよくクリアなことを考えることでしか、結果はついてこない。誰かを喜ばしたいなら、自分がまず喜ぶしかない。
②年内中に「真田丸」を見終われなかった。やはり三谷さんの脚本が大好きだなと思った。慈悲、ていうか、眼差しっていうか、暑苦しくなくでも冷め切ってもいない。人肌のような物語。「ウォーキングデッド」のseason7とともに最近のお楽しみ。でも見終わりたくないという気持ちも。
③今年もいろいろな舞台を作らせてもらってそれについては感謝しかない。でもまだまだ作りたいモノはあって、それをどう実現するか。課題もたくさんある。今頭の中にある「やりたいことリスト」を眺めてみると、半分くらいは演劇とは直接的には言えないものだったりする。それでも全部演劇として作れると楽しそうだなと思っている。
④先日、姪っ子たちのバレエの発表会を見に行って、はじめてそういうものを体験したのだけど、正直退屈だったので、勝手に自分の子供をひとり作って、その子を応援してみるという遊びを心の中でしながら見た。演目ごとに(10分づつくらいに入れ替わる)それをするので、時たま、目星をつけた「自分の子供(仮)」が全然やる気ないやつだったりして、やきもきした。帰ったら説教だな、とか。
⑤この時期に、近所に「火の用心」の声と拍子木が鳴り響くのはいとおかし。いつか自分があの人たちの代わりに冬の街を練り歩くことがあるのだろうか。そういう引き継ぎみたいなことを全然しないで年をとっている気がする。そもそも自分の街をいまだかつてしっかり持っていない。今住んでいるところがそうなるのだろうか。定着しない性格だから難しい気がする。
⑥リンゴの電話機は素晴らしい機能をいくつも持っているのだけど、家のリモコン全部をここに集約できないものだろうか。あとハサミとか爪切りとかもつけてくれたらもっと嬉しいのだけど。ずぼらな性格だと思うのだけど、ブーツの靴紐とかもあれなんとかならないかな。結ぶの嫌い。ジョジョの宇宙人の人みたいにシュルシュルって勝手に足にまとわりついてくれたらいいのに。
⑦今年はひさしぶりに山口君の年賀状展に年賀状を送ろうと思っているのだけど、まだなにも手をつけていない。やばいな。そういえば最後に年賀状を書いたのが(それも山口君に送るために)4年前の長崎ハウステンボスの大雪の中だった。1年も早いけど、10年も100年も早いんだろうなきっと。だからどうしたってことだけど。
⑧新しい人たちとの出会いも楽しいけど、何度も同じ人たちと一緒にやりたいという気持ちもある。はじめましてのように、気心の知れた人たちと創作できる環境が必要だ。
⑨今年は蜷川さんが亡くなったけど(面識はない)、僕にとっては維新派の松本さんの死はとてもショックだった。何度もお酒を飲んだり、お話を聞かせてもらった。なぜか僕みたいな演出家にも目をかけてくださり、調子に乗って面倒なお願いも何度かさせてもらった。フラットな人で、緊張はしたけれど、怖くはなかった。若い時の破天荒な部分は若干影をひそめ、いわゆる「好々爺」のように僕には見えた。でもやってることはやはり「パンク」で「クレイジー」だった。こんな大人になりたいと思っていたひとりだ。もっともっと遊ばないとああはなれないような。精進します。
⑩できるだけへらへら笑って過ごせるのがいいと思う。同時に、もっと緊張感も欲しいので、なにか怒られるかもしれないぎりぎりのところを攻めながら楽しんでいこう2017。はい、良い年を、おむかえください、エブリワン。