ちょっと懐かしいお話を・・・。
現在の札幌西武は「五番館」という百貨店でした。
(札幌市中央区北4条西3丁目)
五番館は北海道で一番の歴史をもつ老舗の百貨店でした。
五番館の前身は、農機具や種苗を販売していた札幌興農園。
これに加えて、洋品や雑貨を加えてデパートとして五番館が開店したのが
明治39(1906)年。
開店当時は、赤レンガ二階建ての建物が人々の目を惹いたそうです。
ショップガール(女性店員)の採用や、個別宅配など、他の店との差別化や
「三越は見る店、丸井(今井)は遊ぶ店、五番館は買う店」
というキャッチコピーを作ってPR合戦をしたそうです。
ちなみに、五番館という店名ですが、お店の電話番号が5番だったから
だそうです。
昨日、石狩のはまなすの丘公園に行った帰りに寄った、国道231号線沿いに
ある佐藤水産サーモンファクトリーに、こんな建物がありました。
(石狩市新港東1丁目54)
「五番館広場」
佐藤水産は、石狩市が発祥の地で昭和23年に食料雑貨店として創業し
その後、石狩川に遡上する秋鮭の水産加工を始めて、昭和34年に札幌に
進出し、最初の店舗を五番館に出したそうです。
五番館の名に愛着があるのと恩義があり、五番館の名を残そうと、工場を
当時の五番館をイメージして建てたそうです。
いつしか西武百貨店の傘下に入っていた五番館。
五番館西武と言う名から、平成10(1997)年に札幌西武に店名変更しました。
現在は、札幌西武ロフト7Fに、五番館赤れんがホールと名を残すだけに
なっています。
今でも、西武百貨店の事を、五番館って言ってませんか~
いつか、使おうと思っていた写真が、昨日発見した建物で繋がりました。