東京以北の大都市、札幌。
札幌市役所ホームページによると、平成18年1月1日現在の人口は188万2754人
だそうです。
さて、札幌に一番最初に住み着いた人は、誰なんだろうという事で調べました…。
札幌の街づくりが行われ始めたのは、今から135年程前から。
その頃はアイヌの人達が、今の発寒(西区)の辺りや、北大植物園(中央区)や北海道大学(北区)
の辺りや、元町(東区)の辺りなどに住んでいました。
安政4(1857)年、石狩調役である荒井金助の招きに応じた信州の武士であった、「志村鉄一」が
豊平川渡し守と駅逓を兼ねて、豊平川の川岸(現在の豊平区豊平3条1丁目付近)に住み着いたのと、
同じ年、荒井金助の命により川の対岸に、「吉田茂八」が志村鉄一の話し相手として渡し守として
住まわされました。
当時の豊平川は、現在の様に上流にダムがあるわけでもなく、護岸工事がされているわけなど
もちろん無いわけで、かなりの急流だったのではないでしょうか?
二人は丸木舟に旅人を乗せ、両岸にぶどうつるなどで作った綱を張り渡し、それをたぐりながら
丸木舟を渡したそうです。
渡し舟は明治4年に、初めて丸木で作られた橋が架けられて、廃止となったそうです。
安政4年、「志村鉄一」・「吉田茂八」二人の家族7人が、札幌に最初に住み着いた人々ということです。
札幌開祖 吉田茂八碑 (札幌市中央区中央区南5条東5丁目2)
左 志村鉄一 居住之地跡 (札幌市豊平区豊平3条1丁目 豊平川右岸通り沿い)
・・・ 石狩調役 …
安政2(1855)年幕府は、ペリー来航やロシアの南下等の情勢に対応する為に、蝦夷地全土
(松前藩所領を除く)を直轄領とした。現在の石狩市に石狩役所が設置された。
噛み砕いて言えば、幕府の北海道出張所・所長というところでしょう…。
2016.1.18 写真追加