私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

おぞましい風景

2018-09-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 私はあらゆる乗り物が大好きで、当然ながら航空機もです。しかし、この絵は富士を背にして東へ、東京へでも空爆に行く最中の風景でしょう。テニアン、そして終戦末期には硫黄島から出発したB29と、それを護衛するP51は、富士山を目指し飛行し、そこで右旋回すれば関東平野を、左旋回すれば中京地域の空爆を繰り返したのです。そして、幾らかは我が町、沼津の空爆も行われたのです。そういった意味では、誠におぞましい風景と思わざるを得ないのです。

 しかし、戦争ということをことを除外し、純な航空機の姿だけを見ると、当時の圧倒的な工業力の差を感じざるを得ないと思うのです。高度1万メートルで飛来したら、従来の軽量小型で運動性能だけを追求したゼロ戦では、その高度まで上がり切れなかったのです。我が国も高加給高出力を持った雷電とか紫電改や飛燕などを開発し、防戦しようとはしましたが、時既に遅く終戦末期の東京大空襲では一晩だけで10万人が死ぬことになったのでした。そして、沖縄も陥落し日本の負けは決定的となったことは日本の上層部は悟ったはずでしょう。しかし、失敗を認めず本土決戦を覚悟しようとしたのでした。しかし、広島に続いて長崎と、新兵器たる原爆の実際の試験と対するソビエトを牽制する狙い持った米国は、どれほどの死亡者が出るかも見込んだいたでしょうに、何のためらいもなく実行したのでしょう。


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