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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

昔のバスの話

2018-06-01 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 写真は「伊豆の踊子号」と名付けられた(川端康成の同名小説名)、伊豆天城山周辺を不定期に運航する地元の中堅路線バス会社のものだ。メーカーは、たぶんイスズで、現在だと中型バスとなる全長9mクラスが該当すると思う。初度登録は車検証は見てないが、たぶん昭和40年代前期から中期ではないだろうか。

 今や大型トラックもバスも、小柄な女性運転手の姿を見掛けることも多いが、この年代の大型車は、到底女性や男性でも私みたいな繊細非力な者には、山道の連続運行は困難だったと思える。それは、ブレーキこそバキュームサーボが付いていただろうが、その他およそパワーなんとかは一切なしだ。重いクラッチを踏み、長いシフトレバーで、しかも遊びありありでゲート位置も不明確な4速MTの重い操作しなくてはならない。一番大変なのがステア操作だろう。据え切りなんか到底できないし、昔の運転手とか整備関係者に聞けば判るが、据え切り絶対しちゃダメだ。ステアリングリンケージ廻りに過負荷が掛かって寿命を縮めると、当時の運転手は怒鳴られたらしい。

 バス車体の話に戻るが、このバスのメーターパネルから前は、各車両メーカーで製造される。そして、その状態で、ディーラーナンバー付けて自走して、架装工場へ陸送される。バスの場合は、バス専業の工場ということになるが、この時代のバスは鋼板ボデーだが外板はほとんどリベット接合で組み立てられる。

 かなり以前だが、宇都宮のあるIKコーチ(イスズ系バス車体工場:現Jバスの路線バス製造工場)を見学したことがある。この見学時代は、すでにスケルトン骨格構造の時代になっていたので、リベット接合のバスは作っていなかったが、工場隅の壁に扇型とか変形型の各種の型鋼板が掛けられていたことを思い出す。つまり、写真のバスを見てもらえば想像できると思うが、ルーフ前部の左右コーナーとかの丸みを作る(手叩き板金)用の型紙ならぬ型鋼板であることが判った。

 ちなみに、写真左手のパールピンクのローザは、副業で関わるバス会社のイベント用バスで、小説ではなく「ラブライブ・サンシャイン」というアニメの聖地巡礼などに使用しているものだ。

参考ブログとして、関心ある方は以下も参照して欲しい。

木骨クルマの時代

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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はじめまして (西野)
2018-08-09 17:20:15
東海自動車の踊り子号ですね、家族で昔話に花が咲きました。有り難うございます。
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