私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

興味ある書籍のご紹介

2007-08-16 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 今回は、私の興味ある書籍を紹介してみます。それは、現代の自動車製造に関わる実際というものを、最終的なアッセンブリー工場だけでなく、多数の部品サプライヤー工場までを含めて取材した内容を、その実物写真を中心にコメントしているというものです。

 自動車産業に何からの関わりを持つ業種の方や、自動車に興味のある方には、非常に興味が湧く内容であると思います。私も3年位前この本(2巻)を見て、非常に感銘を受けましたし、自動車というものの見方に奥行きが広がったと感じています。以下に、紹介してみます。

くるまはかくして作られる      ※amazon.co.jpの該当本にリンクしています。   

超くるまはかくして作られる     ※amazon.co.jpの該当本にリンクしています。 

追記

 上記書籍はトヨタセンチュリーの最終アッセンブリーラインの取材から始まるのですが、著者の福野礼一郎は云います。

端的に言ってセンチュリーは3500万円のクルマである。日産3台、月産60台、年産たったの700台のクルマに専用V12エンジン、手作り組立、手仕上げ塗装、各工程のチェックまたチェック。これほどまでに手間を要して作られるクルマは今や世界に数台もなかろう。987万円(ディアルEMVパッケージ装着車)という価格は単なる戦術的価格にすぎない。

 と、いう訳で、世界の少量生産車のその価格の高さも判ろうというものです。

 

追記(2019/8/12記述)

 この著者のことは、なかなか物知りだわいと評価していたのだが、その後、別の系列書籍で、確か鋼板だとか溶接の話しで、明らかに知識不足の間違った論述を露呈しており、「やっぱ食うためには自己能力を超える分野を、さも知ってる風に書いちゃうんだなぁ」と幻滅させられた。爾来、この人物の論評は見ないことにしている。
 

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