部下が「これこれの事柄はある」と知らせて来る。それに対し、「誰が言っている情報なのか?発信元は誰か?」と問うと、とたんに言葉を濁し返事があいまいになる。こういう情報は、簡単に言えば当てにならない情報であろう。しかし考えてみれば、インターネットメディアが普及される以前の民需情報とは、新聞、TVキー局(NHK含む)から供給されるものであって、そのソースの多くが日本国内では共同通信、時事通信だとかの大手通信社が関わって持たらされるものだろう。従って、従来は新聞やTVの情報は総て正しいという前提で受け止めていたのだから、似た様なものであろう。特に目立つのが、権力の牽制だとか国家国民の安心などの大前提を掲げる新聞やTVなど報道関係者なのだが、権力者の意に逆らう情報だとか自らの組織体(業界ともいえる)にデメリットが生じるとなると、とたんに情報の供給は途絶えるというのが、従来メディアの宿命だったのだ。
ところがインターネットの普及と共に、既存のメディアの様に、それなりにコストを負担した大企業のみが情報発信できるという特権を有していたのが、例え個人でもほとんどコストを要しないで情報発信をできる時代になってしまったのだ。この様な時代になって、個人が得られる情報は桁違いに多くなって来たと感じる。だから、情報を得る個人としては、いったいどれが正しい情報なのかを判別する能力(リテラシー)が求められると共に、大前提としてインターネットなどのデジタル情報にメディアを使いこなす能力(これもリテラシ-)が要求されるのだろう。
しかし、こんなメディアの移行という時代に生きる愚人として思うに、如何に権力者とか既得権者達が既存メディアに寄生して情報を取捨選択してねじ曲げ、自らに都合の良い情報のコントロールをして来たことが判り始めている。にも関わらず、権力者とか既得権者達は自らを防衛するために既存メディアを擁護しつつ、場合によっては権力者や既得権者に寄生する評論家に類するものに、新しいデジタルメディアによる情報発信を通じて欺瞞情報を拡散して抵抗しているというのが現在の姿ではないだろうか。
考えてみれば、この様な事象は、誘導ミサイルによる軍事技術の思想に類似しているところがあると感じる。例えば、戦闘機の空対空ミサイルや潜水艦の音響魚雷など、相手機の機影をレーダー波の反射で追尾したり相手艦のスクリュー音を追尾したりして追撃破壊する。しかし、対抗策としては、レーダー波を拡散してしまう多量のアルミ片を拡散放出するジャミング装置や、そもそも機体のレーダー波反射を少なくするステルス技術が出てきている。また、戦闘機や戦艦の排気口の熱源を追尾する熱線追尾ミサイルには、別の多数の熱源を発射して欺瞞するフレアーなるジャミング装置を持って対向している。
という様な訳で、既存メディアや噂として広まった情報に対し、インターネットに流通している多量な情報を適宜検索して、その根拠を比較検討して見ることは極めて大事なことと感じる。そして、その際、その情報発信者の背景を十分勘案すべきことだろうと思うのである。人間には極一部の例外的な場合を除いて自己防衛本能があり、決して自らの不利になる情報は発信する訳がないであろうと思うからなのだ。
最後に、個人差も大きいとは思うが、多くの場合現在60代以上の世代は、およそコンピューター及びデジタル情報に馴染みのない世代だろうから、若く情報リテラシーの優れた世代とは、大きな情報格差が生じて来ているのが過渡的な現代ではないだろうか・・・。
ところがインターネットの普及と共に、既存のメディアの様に、それなりにコストを負担した大企業のみが情報発信できるという特権を有していたのが、例え個人でもほとんどコストを要しないで情報発信をできる時代になってしまったのだ。この様な時代になって、個人が得られる情報は桁違いに多くなって来たと感じる。だから、情報を得る個人としては、いったいどれが正しい情報なのかを判別する能力(リテラシー)が求められると共に、大前提としてインターネットなどのデジタル情報にメディアを使いこなす能力(これもリテラシ-)が要求されるのだろう。
しかし、こんなメディアの移行という時代に生きる愚人として思うに、如何に権力者とか既得権者達が既存メディアに寄生して情報を取捨選択してねじ曲げ、自らに都合の良い情報のコントロールをして来たことが判り始めている。にも関わらず、権力者とか既得権者達は自らを防衛するために既存メディアを擁護しつつ、場合によっては権力者や既得権者に寄生する評論家に類するものに、新しいデジタルメディアによる情報発信を通じて欺瞞情報を拡散して抵抗しているというのが現在の姿ではないだろうか。
考えてみれば、この様な事象は、誘導ミサイルによる軍事技術の思想に類似しているところがあると感じる。例えば、戦闘機の空対空ミサイルや潜水艦の音響魚雷など、相手機の機影をレーダー波の反射で追尾したり相手艦のスクリュー音を追尾したりして追撃破壊する。しかし、対抗策としては、レーダー波を拡散してしまう多量のアルミ片を拡散放出するジャミング装置や、そもそも機体のレーダー波反射を少なくするステルス技術が出てきている。また、戦闘機や戦艦の排気口の熱源を追尾する熱線追尾ミサイルには、別の多数の熱源を発射して欺瞞するフレアーなるジャミング装置を持って対向している。
という様な訳で、既存メディアや噂として広まった情報に対し、インターネットに流通している多量な情報を適宜検索して、その根拠を比較検討して見ることは極めて大事なことと感じる。そして、その際、その情報発信者の背景を十分勘案すべきことだろうと思うのである。人間には極一部の例外的な場合を除いて自己防衛本能があり、決して自らの不利になる情報は発信する訳がないであろうと思うからなのだ。
最後に、個人差も大きいとは思うが、多くの場合現在60代以上の世代は、およそコンピューター及びデジタル情報に馴染みのない世代だろうから、若く情報リテラシーの優れた世代とは、大きな情報格差が生じて来ているのが過渡的な現代ではないだろうか・・・。