私の思いと技術的覚え書き

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水冷式オールタネータ-から思う電装の未来

2012-01-20 | 技術系情報
 写真は、10年程前のクルマ(Bnez・CL600(W215))のエンジン補記類を撮影したものですが、右下部のベルトで駆動される機器がなんであるのか、暫く考え込んでしまったのです。真っ先に想定したのはオールタネーター(交流発電機)なのですが、通常ある放熱用スリットがまったくなく、機器が密閉された構造が判断を戸惑わせたものです。結論は、やはりオールタネーターですが、通常の空冷式でなく水冷式というものです。日本の電装メーカーでは、同クラスの発電容量まで、空冷式で対応していますが、欧州車の一部などには、設置場所の関係なのでしょうが熱的負担が厳しいからなのでしょう、水冷式オールタネータ-が採用されだしているのは、この車種に限らぬ様です。

 ところで、ホンダなどのHVカーで、駆動用モーター+回生発電機+スターターモーターを兼用し、エンジンとトランスミッションの間に挟み込んで設置しているものがあります。これは、将来的にHVカーでなくとも、アイドルストップ機構の増大なども含み、オールタネーターとスターターモーターを兼用化させる手段として増加して行く様に想像されます。この場合、オールタネータ-兼スターターの水冷化は、設置場所から考えても常識となる様に思われます。

 ついでに、もうだいぶ以前からクルマの電源の48V化が将来的な方向性だと云われ続けていることに触れます。これは、同一電力の伝送に、より線径の細い(軽い)ハーネスが可能になることや、モーターや発電機等のデバイス自体を、より小型化できることなどにもある様です。




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