パワーゲーム

　今回の北朝鮮の蛮行については、我が国を含め北東アジアの緊張感を一気に上昇させました。しかし、対抗処置として現在黄海にて行われているという、米韓合同の軍事演習の実行は、一触即発とも云える緊迫感を生み出しているとも感じます。
　もし、北朝鮮が韓国軍もしくは米軍に対し１発でも撃てば、即全面戦争とはならないまでも、発射側の拠点（基地）は、最新兵器により復帰不可能な程度にまで壊滅されることでしょう。そして、それにより理性を失った北朝鮮が破れかぶれとなれば、第２次朝鮮戦争状態になるという事態も、多くの方が懸念していると思います。
　しかし、改めて思うのは、米国の強大な軍事力に裏打ちされた強引なまでの行動力です。ようするに敵前でデモンストレーションし、「撃つなら撃て！」と挑発しているに等しいことですから。正にパワーゲームの最たるものと感じます。本当に、北朝鮮も恐ろしい国ですが、米国も非常に恐ろしい国であることを感じざるを得ません。
　今回のことに関わらず米国が恐ろしい国だと思うことに、ゲネディの暗殺事件だとか、イラク攻撃の切っ掛けとなった米国同時多発テロ事件でさまざまな謀略説が絶えないこともあります。その一つに、軍事産業とユダヤ系金融業の影があることに、共通項がある様に感じられます。何れにしても、これら者達は、必ずしも戦争に限らずさまざまな政治に大きな影響力を行使し得る力を持っていることは確かなことでしょう。人でも国でも、光と影は良いに付け悪いに付けあるものですが、その影は人々の予想を超えて強大で非情なものなのではないでしょうか。そして、影の論理は、自らの存亡と利益ということなのでしょう。