私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

核武装論

2011-02-05 | コラム
 何名かの信頼すべき識者は云います。我が国は、現実を見つめ核を保持、もしくは保持すべきかの論議を開始すべきだと。これについては、同意を思うところであります。
 今や、明治の頃のロシアに対する驚異は薄らいだものの、先の尖閣問題や領海線至近での油田掘削、原潜の領海侵犯等々、中国の脅威は高まりつつあります。もちろん、北朝鮮も常に注視すべき問題となり続けています。
 しかし、核と言うだけで、非核三原則などを含め、論議すらできないし、それを言い出せる政治家も少ないのが現実なのでしょう。また、現実問題となれば、隣国や米国を含め、相当な反発意見も出て来ることでしょう。
 我が国の国家安全保障としての戦略は、通常戦力となる自衛隊や沿岸警備を担う海保が担っていますが、その装備や人員を含め我が国の領海線を警備するにはあまりにも不足している様に感じられます。この様な現実を踏まえ、伝家の宝刀としての核を保持することは国家安全保障上、十二分に価値ある問題と思います。戦国武将の物語でも同様ですが、内に宝刀を秘めた相手には、容易に斬り掛かることはできなぬのは理の当然と思います。
 ところが、現実の中国には、相手の主権を徐々に浸食しつつ、覇権を拡大しようと図っているかの様にしか思えません。これに対し、我が国は毅然とした態度も取れない情けない指導者が治める国ですし、相手国元首の厚顔不遜な発言も腹が立ちます。また、この国は、日本に対してだけでなく、隣国のベトナムやミャンマーとも問題を起こしており、特にミャンマーについては、現実的には実効支配に近い状態に持ち込み世界の批判を浴びているところです。非常に危険を秘めた国と思わざるを得ません。
 なお、保有する核はICBMみたいな超長距離を飛翔する多弾核弾頭までの必用はないでしょう。トマホーク級の巡航ミサイルで、核弾頭を持っていれば十分な様に思われます。同ミサイルのランチャー艦としては、我が国の通常潜水艦でも、魚雷発射菅を多少改良するだけで済む様ですし、イージス艦のVLS(垂直発射装置)に装填することは即可能なはずです。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。