本日は107名が死亡したJR福知山線の、脱線・転覆・衝突事故から丸3年の日です。この事故は、企業体質に起因した要因も多くあったことが伝えられています。
ところで、この事故の際のことで忘れられない出来事が、個人情報保護法の間違った理解のことです。身内や親戚、友人、知人型の安否を心配する病院への問い合わせに、各病院は個人情報保護法を盾に情報の提供を拒否したとされることです。同法では、災害や大規模な事故などが発生した際の安否情報も、第23条第2項の「人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき」に該当するため公表しても差し支えないと解釈され、過剰反応であった訳です。
しかし思うのは、個人情報保護法を含めこの様なコンプライアンス強化が、人々の形式主義、責任転嫁、思考停止を助長させ、さらに社会の閉塞感を高めていることなのです。弁護士の郷原信郎氏も記す様に、コンプライアンスとは単なる法令遵守ではなく「社会的な要請に従う」ことであります。従って、単に法令を守れば良いのではなく、根底には人としての倫理(道徳)に帰すべき問題と感じます。
追記
昨晩、勤務後の帰宅途中で、ある修理工場に立ち寄りそこの社長さんにお会いし、久しぶりに会話を楽しみました。そこで、同社長さんから、最近納車されたという新車自慢を受けました。クルマはGT-R(R35型)です。注文後4ヶ月を経て納車されたとか。何とも羨ましいことですが、私が約900万円を投じるなら、ポルシェ911カレラ(997型)の中古を買いたいと思いますが・・・。