私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

近日のニュースから(新幹線からの飛び降り自殺)

2008-04-24 | 事故と事件

 東京・上野の西郷会館内にあるレストラン「聚楽台」が21日に閉店したと伝えられました。上野公園の西郷隆盛像の直ぐ近くにあるレストランです。報道によれば、同店は1959年(昭和34年)にオープンしたといいますから、約半世紀も営業して来たのです。私も、上野へ行く都度に、何度か同店で食事をしていますが、長らく東北への玄関口であった上野駅に近い同店には、思い出深い感慨を持たれる地方の方も多いものと想像します。

 私のブログの過去の紀行文「2004/01/17・久方ぶりの東京見物行」でも記した通り同店を訪問しております。この際に、近く同ビルは取り壊されるとのことを聞いておりましたから、それから4年間生き長らえたものですが、郷愁を誘う話しと聞きました。

 22日午後8時頃のこと、東海道新幹線の浜松駅から掛川駅へ向かう東京行きの「のぞみ」が、速度230キロで走行中の車内から乗客が飛び降りたというニュースが伝えられました。非常用コックを開けてドアを開き、飛び降り自殺をしたのだと想像されますが、壮絶な瞬間であったことを想像させます。年間の自殺者が35千人前後で推移している現代世相を反映した一つの出来事なのだと感じます。Jr_central_shinkansen_700

 同事故(事件)で、新幹線は上下線とも10時30分まで運休を余儀なくされたと云います。約2時間半(150分)の運行が停止された訳ですが、東海道新幹線車両は16両編成でその定員は1300名程です。少なめに見積もって定員の半数の乗車率の650名として、150分間の運行本数が上下線合わせて20本だとすれば、影響を受けた人の総数は13千人にもなります。そして、特急遅延等で払い戻された額を平均1万円だとすれば、その総額は1300万円ともなります。これをJR東海はどうするのかと考えると気になります。


追記

 東海道新幹線では新型のN700系車両が走り始めています。従来の700系をベースにバーションアップした車両ですが、駆動モーターの性能アップによる加速性能の向上、車体傾斜装置による曲線区間の速度向上、制御系のバーションアップ等々、そして全周ホロ等の採用で車内騒音も低くしたと云われます。しかし、先頭車両のエアロストリーム形状は、従来の700系ベース車両の方が洗練されていたと感じるのは私だけでしょうか。N700の先頭車両形状は、不格好でセンスのないものと感じます。




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