不作為というモラルの欠如

　不作為とは、あえて積極的な行為をしないことでありますが、だいぶ以前から官僚、行政、政治家達の法令にも違反する不作為がやり玉に上がっています。しかし、この不作為は、民間企業や組織体でも、法令にまで違反はしないというものの、モラルとしての不作為は昨今は特に見られ、進みつつある様に感じられます。
　何らかの問題を感じても、あえてその問題を見て見ぬ振りをし、何もしない、云わない、という方達が増えていると思います。特に問題だと思うのは、その組織のリーダー達がこの様な不作為を行っている実態を垣間見るときです。この理由は、自己保身や問題を問題と感じない自らの職業に対するプライドの不足、部下に対する人としての真の思いやりのなさ等々、何れにしても責任感の欠如した者達です。従前のブログにも記した「家畜」化したリーダー達の責任は、重いのだと感じます。世に云われるノーブレス・オブリージュとは、地位の高い者ほどより大きな責任が伴うことですが、正にこれに該当するモラル低下者達です。大げさですが、このことが労働者達を苦しめ、その暮らしにも多大の悪影響を与えつつあるのだと感じます。