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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

すべてのエンジニアの良心

2018-02-27 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日の報道で、昨年12月11日に名古屋駅で発見された「のぞみ34号(N700系)」の台車の亀裂(というか破断寸前レベル!)のことで、追加報道がなされた。この報道記事と写真によれば、台車は川重製であり、台車の基本フレームのスプリングシートBKTを溶接している部分を削っていたことが要因の可能性が高いと読み取れる。ここで、削るとは台車フレームは想像するに6mm以上程の厚みを持つだろうが、溶け込み不良を抑えるために開先角的な意味あいで、フレーム側に凹みを成型したのかもしれぬと想像するのだが・・・?。しかし、川重は新幹線の初期型から台車作り続けて来ただろうし、もっと厚物の高圧・高応力を受ける潜水艦も作る日本有数のメーカーだ。そんな馬鹿なことはないだろうがとも思わずにいられないのだが・・・。しかし、クルマでも過去の三菱の大型トラックのハブ割れや、ベルハウジング割れという、信じがたい様な事故も起こっているのだ。

 このことを知り、原因は設計および製造にあるにしても、使用過程における点検の重要性も軽視できぬことを改めて思う。特に大型トラックでは、ディスクブレーキ仕様であれば、ホイールとハブを切り離すが、多くがドラムブレーキであり、その整備性からホイールとハブを切り離すことはない。従って、ハブの内外面を注視して亀裂を確認することは少ないのではないかと想像する。

 なお、ハブ破断については、三菱事件の後、日デ(現在UDトラックス)でも同様のリコールが実施されている。識者は「この様な部品に鋳造部品を使うのは間違ったことで、鍛造部品にすべきだ。」と述べている。


新幹線・台車亀裂問題

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