私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

地震と保険

2011-03-15 | 事故と事件
 今次、大震災では、未だ総数は不明ながら万単位の方が亡くなり、その10倍位の方が負傷し、家や家財、多くの動産が失われたことと想像されます。誠に悲しむべき強大災害です。
 ところで、今回の巨大震災や連動された津波災害で被災された方々も、もしものための保険ですから、多くの方が生命保険や、住宅保険、各種動産保険や自動車保険に加入なされていたことと思います。
 しかし、住宅用の地震保険以外の保険では、特段の特約の付加がない限り、地震や津波による損害は支払わない旨、保険約款では定めています。
 この理由の一つとして、そこまでの巨大災害を填補した場合、保険会社の経営を左右しかねないという問題があるのでしょう。
 しかし、伝え聞くところによると、阪神大震災での生命保険など、支払いを行った事例もあるようです。この場合も、多くの支払い訴訟も起こされ、世評も睨みながら保険会社は結論付けたのでしょう。しかし、今次大震災は、被災者数のレベルは明確ではないものの、1段も2段も上ですから、保険会社も世評と会社の維持を睨みつつ、難しい対応を迫られることになるのでしょう。
 なお、原発の放射能漏れに関わる被爆や汚染そして避難の問題など、いわゆる原子力損害が生じておりますが、多くの保険で地震と同様、保険は支払わない損害とされています。

追記
 本日、昼頃の報によれば生命保険協会は、今般地震により生じた損害について、地震による免責条項等は適用せず、災害関係保険金・給付金の全額をお支払いすることを決定したそうであります。素早い英断を賞したいと感じます。さて、損害保険会社はどう出るか・・・。



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