私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

沈鬱の現在

2011-03-14 | 事故と事件
 今次、巨大震災においては、連日被害の状況の報道を見、聞き、それを知る毎に心が沈んで行きます。
 なんて自然は残酷なのか、なんて自然の前には人間は脆弱なのかと思わずにいられません。
 阪神大震災の時にも、同様の思いに心が打ちひしがれたものですが、今次の震災は、被災地の人口密度は低めとは云え、被災範囲があまりにも広大過ぎます。
 被災死者数も、当初の1千人というのを聞き、私は、そんなレベルでは済まず、これは1万人程度まで達するのではと感じました。しかし、現在の報道を聞いていると、もっと数段上のレベルに達するのではと想像されて来ました。
 被災死された方にお悔やみを申し上げると共に、今もこの瞬間に救助を待たれている被災者、救助はされても何もかもを失い、悲嘆に暮れる方々の心を思うと、ただただ沈鬱の思いが込み上げて来るばかりです。
 今回の状況は、ちょっと前に触れた、小松左京氏の著した日本沈没の状況の一部を再現している様にも感じられます。しかし、これは小説でもドラマでもなく、現実のことなのです。
 ところで、東電ではウイークデーに入り電力供給量が不足するとして、地域別に区分した計画停電を実施するとのことです。これは止むない処置かと思いますが、我が国全体が同一周波数で統一されていればと思わずにはいられません。
 もし、全国が同一周波数であれば、富士川以西の中部電力、関西電力などから融通することは容易なはずです。しかし、大電力を扱える周波数変換器を急遽用意することは困難でしょうし残念なことだと思います。
 静岡県の富士川を境に西は60Hz、東は50Hzというのは、歴史的な経緯の中で決まり、そのまま時を経てしまったのですが、危機対応という意味で悔やまれることであったと思います。
 ちなみに、新幹線などでは、架線から2万ボルトで給電していますが、全線に渡り周波数60Hzに統一されています。新幹線の場合は2、30km毎に給変電設備が設置されますが、外部50Hzの区域は60Hzに変換しているそうです。



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