クルマの盗難台数だが、2003年ごろに年間64千台にも達した。しかし、その後は車両メーカーその他の種々の対策やら景気の動向も関与しているのだろうか、年間13千台というレベルに低下してきた。
この中で、盗難被害に合いやすい(盗難人気車)だが、国内人気車というよりも諸外国(欧州、中東、アジア圏など)での人気車が多いという傾向にあることは知られている。つまり、盗難されて密輸出されてるというもので、このことは盗難車の極一部が海外で発見される事例や、記憶の話であるが10年ほど前だったと思うが英国で100台を超える日本の盗難車が発見されたという報道を思い出す。
これら輸出にまで絡んだ盗難車というのは、振り込め詐欺と同様に大規模に組織化されたグループが、それぞれの役割分担を担い、実行しているのだろう。なお、盗難車の多くは密輸出されているのだろうが、小規模なグループにより国内に還流して転売などされている場合も多いのだろう。当然、この場合は、車体番号を付け替えるなど偽造され、登録情報としては別のクルマと化してのことである。
そもそも車両盗難は日本固有の問題ではなく、かつての欧米など先進国において早くからクルマが普及した国において増加してきた。この増加に頭を痛めたメーカーは保険会社からの圧力もあり、盗難されにくいクルマとして様々な仕組みを開発してきた。
その一つが現在のクルマはプッシュスタートとか言って、キーレスでソフトウェアスイッチを押すことでエンジン始動(HVではレディ状態)する。しかし、ちょっと以前のクルマでは、エンジンキーがステアリングコラムに付くものがほとんどだった。この理由であるが、キーを回すことでステアリングロックが解除される仕組みとして構造上のセオリーとなったものだった。なお、現行のプッシュスタートでもステアリングロックは付くが、コラム部に電磁的なロック機構を装着している。
それとか、内溝式キーとしてキーの複製を困難にしたり、正規のアンロックでなくドアを開けたり室内侵入すると警報音を出す機能が取り入れられているクルマもある。
そして、最後の決め手がイモビライザー機能の内蔵だった。これは、キーに内蔵されたICチップに暗号化されたコードが記録されており、それを車両側のトランスポンダ(受信器)で受け取り、予め登録されたコードと不一致の場合にエンジンを始動させないというものである。しかし、イモビカッターだとかいうイモビ機能を解除(というか、たぶん新生登録する機能だと想像)したり、別途のイモビチップにマッチしたECUに付け替えるなど、新手が次々と登場しつつ撲滅には至らないのだ。
最後に、盗難人気車だが、先にも述べた様に海外人気に左右される傾向があり、昨年度はプリウスだった様だが、それ以前はハイエースが何年かトップだった。それと、ランドクルーザーは根強い人気がある様だ。また、エルフやキャンターといった2~3トンクラスのトラックの盗難も多い。そして、これは市場台数がそれほど多くないので統計上現れないが、コースターなるマイクロバスの盗難事例も比較的多い様に感じられる。
この中で、盗難被害に合いやすい(盗難人気車)だが、国内人気車というよりも諸外国(欧州、中東、アジア圏など)での人気車が多いという傾向にあることは知られている。つまり、盗難されて密輸出されてるというもので、このことは盗難車の極一部が海外で発見される事例や、記憶の話であるが10年ほど前だったと思うが英国で100台を超える日本の盗難車が発見されたという報道を思い出す。
これら輸出にまで絡んだ盗難車というのは、振り込め詐欺と同様に大規模に組織化されたグループが、それぞれの役割分担を担い、実行しているのだろう。なお、盗難車の多くは密輸出されているのだろうが、小規模なグループにより国内に還流して転売などされている場合も多いのだろう。当然、この場合は、車体番号を付け替えるなど偽造され、登録情報としては別のクルマと化してのことである。
そもそも車両盗難は日本固有の問題ではなく、かつての欧米など先進国において早くからクルマが普及した国において増加してきた。この増加に頭を痛めたメーカーは保険会社からの圧力もあり、盗難されにくいクルマとして様々な仕組みを開発してきた。
その一つが現在のクルマはプッシュスタートとか言って、キーレスでソフトウェアスイッチを押すことでエンジン始動(HVではレディ状態)する。しかし、ちょっと以前のクルマでは、エンジンキーがステアリングコラムに付くものがほとんどだった。この理由であるが、キーを回すことでステアリングロックが解除される仕組みとして構造上のセオリーとなったものだった。なお、現行のプッシュスタートでもステアリングロックは付くが、コラム部に電磁的なロック機構を装着している。
それとか、内溝式キーとしてキーの複製を困難にしたり、正規のアンロックでなくドアを開けたり室内侵入すると警報音を出す機能が取り入れられているクルマもある。
そして、最後の決め手がイモビライザー機能の内蔵だった。これは、キーに内蔵されたICチップに暗号化されたコードが記録されており、それを車両側のトランスポンダ(受信器)で受け取り、予め登録されたコードと不一致の場合にエンジンを始動させないというものである。しかし、イモビカッターだとかいうイモビ機能を解除(というか、たぶん新生登録する機能だと想像)したり、別途のイモビチップにマッチしたECUに付け替えるなど、新手が次々と登場しつつ撲滅には至らないのだ。
最後に、盗難人気車だが、先にも述べた様に海外人気に左右される傾向があり、昨年度はプリウスだった様だが、それ以前はハイエースが何年かトップだった。それと、ランドクルーザーは根強い人気がある様だ。また、エルフやキャンターといった2~3トンクラスのトラックの盗難も多い。そして、これは市場台数がそれほど多くないので統計上現れないが、コースターなるマイクロバスの盗難事例も比較的多い様に感じられる。