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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ふそう大型車リコール点検実施について

2017-03-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 表題の三菱ふそう車(前輪独立懸架車)において、予てよりフロントサスペンション・ロワアームを支持しているセンターメンバーが腐食による減肉など強度低下によりアームの分離から操舵不能に陥る恐れがあるとして、昨年はメーカーサービスキャンペーンを点検が実施していた。これについて、幾ら製造後20年を超過するからといえ、車両骨格の根本に腐食が生じ、大事故になりかねない危険を生じるのは、メーカーの製造瑕疵に関わる問題であり、ことは多人数が乗車するバスであり、車両重量も大きく重く事故の際の加害性も無視できないところであるからして、何故リコールとして徹底的な問題除去に努めないか、国土交通省は指導不足であるとの当方意見も提示していた。果たして、この意見が反映されたのか、同キャンペーン内で予想を超える多数の不具合車が発見されたのか、実際のところは不明であるが、今回のリコール届出(2月14日)となった。

 リコールの第1段階は点検作業となる。当該センターメンバー厚板(6mm程か?)は、ボックス断面に組み合わされ、サスペンションアーム取り付け用ピボットなどを加工溶接接合したものである。当該部品は、箱断面で内部に水溜りし易く、新車製造時のディッピング塗装(いわゆるドブ漬)や防錆材(ワックス)の注入不足から本問題に発展したのだろう。従来のキャンペーンによる点検では、ハンマーによる打音点検として済ませていたが、本リコールでは該当メンバーに複数の穴を空け、内部を内視鏡(CCDカメラなど)で確認し、確認結果を撮影した上で、報告書を作成するそうだ。

 ふそう沼津工場(**氏)より聴取した結果からは、現時点でリコール調査は未実施であるが、不慣れな作業でもあり、4月上旬から開始予定としているが、当初は2日間位を目途としての工期だろうという。

 リコールの第2段階であるが、第1段階の点検で、腐食が少なく問題点がないと判断された場合は、防錆材の注入にて完了となるが、腐食が酷く新作メンバーに取替となる場合だ。この場合、厚板溶接部品の取替となり、ふそうサービス工場でも、不可能だという。バスを多く手掛ける名鉄サービス工場(名古屋)辺りでないと無理かもしれないが、リコール対策用の新作センターメンバーが入手できていないので、現在では把握しかねているところだ。なお、工期は、2W程は要するだろう。


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