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異常震域という現象

2022-11-15 | コラム
異常震域という現象
 11/14福島・茨城で震度4の地震を生じたが、この震源は三重県南東部沖深さ350キロの地震で、至近となる三重では揺れが観測されなかったという。
 この報道文の文意が正しいという前提で、ここではこの様な現象を「異常震域」と伝えているが、おそらく関連学者の呼び名であろうことと、この様な現象は初めて観測された訳でもない様だ。
 筆者としては、この様な現象があることを今更知った訳で記事のメリットはあったと感じる。ただし、私見ではあるが、ここで云われている「異常震域」とは、あまりに凡庸広範で雑念とした表現であり不適切な名付けに感じる。そもそも、過去にもあった訳で、それが異常というよりも地震波の伝わりが異常なのだろうが、如何にも頭でっかち学者の名付けだろう。もう少し現象にマッチする表現として、例えば「遠方震域」、「遠方集中伝達」とかの方が自然ではないだろうか。

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震源は三重県沖、なぜ関東・東北が揺れた? 「異常震域」の仕組み
朝日新聞デジタル 11/14(月) 20:00配信
 14日午後5時9分ごろ、三重県南東沖の深さ350キロを震源とするマグニチュード(M)6・1の地震が発生した。震源に近い三重県などで震度が観測されなかった一方、遠く離れた福島県、茨城県で最大震度4を観測した。なぜだろうか。
 東京大地震研究所の古村孝志教授によると、今回の地震は沈み込む太平洋プレート内で発生した、震源が深い「深発地震」と呼ばれるタイプと考えられるという。プレート内を揺れが伝わったため、プレートの沈み込み口に近い関東・東北地方を中心に揺れが観測された。一方、震源の真上にある「マントル」は軟らかく、プレート部分に比べて揺れが伝わりにくいため、三重県などでは人が感じる揺れはなかったとみられるという。
 こうした、震源の近くより遠くの地域で大きく揺れる現象は「異常震域」と呼ばれる。三重県南東沖では数年に1度、M6クラスの地震が発生しており、いずれも今回のように異常震域が生じたという。
 深発地震は震源が浅い地震に比べると、一般的に余震は少ないという。古村さんは「深発地震であってもマグニチュードが大きくなれば、震度5以上となることもある。今回の地震を機に、備えを再点検してほしい」と話している。(佐々木凌)


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