私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

KFエンジンちょっと診断

2018-12-18 | 技術系情報
 昨日のこと、知り合いの板金屋さんより、ダイハツハイゼットバンのKFエンジン搭載車で、エンジン始動不能だが・・・ということで、ちょっと立ち寄り、点検のお手伝したことを記して見ます。

 まずは、スターターモーターでのクランキングですが、微かな初爆というかバックファイアらしきが最初のクランキングで感じられましたが、一切始動する様子がりません。それと、クランキングの音ですが、グウ、グウというような断続的な圧縮している感が少なく感じられます。そんなことをしながら、フロアパネルや周辺を眺めると、取り替えた旧プラグや、コイル、そして燃料ホースを抜いた形跡を認識しました。

 まずは、プラグ3本を見ます。驚いたことに1本が接地電極はないし、センター電極もない内部の碍子も割れているのを見ました。その他の2本も、プラグギャップが2mmはありそうに摩耗しています。該当プラグはイリジウムタフですから、接地電極にもイリジウムチップ付きで10万km寿命のものが、ここまでに至るとはと呆れながら、この電極なしプラグは何処に付いていた?とたずねると、No2だとの回答です。(これら写真を付しておきます。)

 No2プラグを外して、プラグを見ると、ガソリンでべっしょりと濡れています。試しに、この状態でクランキングしてみると、シュポ、シュポと少なくともピストンは上下動していることは判りますが、果たして圧縮があるのか?

 ここまでで、時間制限もありましたので追求は中断しましたが、件の板金屋さんに伝えた内容は以下です。「まずは、総てのプラグ外してコンプレッションゲージで計測して。それと、できたらボアスコープ(小型カメラ)でバルブ廻りを観察したいと。たぶん、バルブ(EX側)の溶損か、このエンジンでは傾向あるか知らぬけど、チェーンが外れてるとか、相当な内部損傷があると思える。」という内容です。ちなみに、走行は20万、オイルは入っており、クランキングも勢いよく正常でした。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。