ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

不登校の生徒たち

2009年03月17日 | 日本語学校

日本で不登校といえば、引きこもりとか、学校でのいじめなどが連想されるが、こちらではそうではない。

毎年恒例になっているのでもう慣れてしまったが、3月になるといつも真面目に登校していた学生たちが突然、来なくなるのである。

理由はかんたん。 日本留学が決まったからである。

日本の各種学校に4月入学する学生は2月末に日本入管からビザの交付/不交付の発表があり、交付された学生は日本留学のための手続きや準備などで忙しくなるというのが学生たちの言い分である。

特に今年は日本入管のビザ審査がかなり甘かったらしく、申請したほとんど全員がビザがもらえたようである。

自分が知っている範囲で50人以上、ビザが出たというから、今年の留学生の数はかなり多い。

確かに出発前に各種の手続きやら、買い物、親戚への挨拶回りなどで忙しいのは理解できるが、一日中準備しているわけでもあるまいし、朝7時半から9時半までの授業がなぜ出られなくなるのかわからない。
(それも土曜、日曜のクラスもあるのに)

一部の学生は「先生、日本留学が決まりました!」と報告に来るが、ほとんどは何も言わないで不登校になるのだ。(所詮、日本語学校は塾に過ぎないので仕方ないが....)

3ヶ月分の授業料を払って1ヶ月欠席するのが勿体無いと思わないのか不思議である。
日本留学できる家庭にとっては、こちらの授業料が安いから、何とも思っていないのかもしれない。

学生たちは3月末から4月初旬に日本へ出発するが、それまで1ヶ月の期間がある。
その1ヶ月を日本語の授業に出席しないで、ブランクを作ってしまうと、日本に到着したとき、ぱっと日本語が出て来なくて、まごついてしまうのは目に見えている。

自分は日本留学のための一番大切な準備は「日本語の学習を続けること」だと思うのに、それが理解してもらえなくて残念である。


続けて授業に出席してくれれば、ヤンゴンから日本までの渡航中の注意点や日本生活のアドバイスなど教えてあげることができるのに.....

授業はちょうど3月末に終わるようにスケジュールを組んであるのに.....

自分なんぞは日本に一時帰国するときでも、出発日の午後4時までみっちり授業をしているというのに。

ミャンマー人学生で出発日に授業に出てくる学生はまだ一人も出ていない。
これからも一人も現れないだろう。


と、愚痴ばかりの今日のブログでした。

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