German Vintage Modules

ドイツ等のビンテージ業務用録音機材紹介、ラッキング、モディファイなど。

Neumann V475 - Summing Amp

2008-06-05 04:36:14 | Neumann Summing System
定本 トランジスタ回路の設計―増幅回路技術を実験を通してやさしく解析 定本 トランジスタ回路の設計―増幅回路技術を実験を通してやさしく解析
価格:¥ 2,243(税込)
発売日:1991-12




NeumannconsoleスタジオにあるコンソールはフェーダーからSumming 抵抗を通りBus Barでミックスされます。その時点でゲインはSumming 抵抗で落ちているので、その分のゲインロスをこのV475-2 Summing Ampでフォローします。48ch以上の音の洪水をこのユーロカード一枚で引き受ける訳です。(正確には48 x 8 x 2とかで2度Summingします。 )年代によってV475-2 / V475-2a, V475-2b, V475-2cと数種類ありますが、それぞれの音質はかなり異なります。どれもICベースですが、初期のV475-2はディスクリートを意識してか?低域がたっぷりとして豊かな印象に対して、後期のV475-2cはよりクリアーで高域がオープンな印象があり、その当時の音楽のサウンドの推移を聴いているようで興味深い物があります。

V475-2とV475-2aの違いはaタイプがb,cタイプと同じようにRg(ゲイン調整用抵抗)が後付けでレベル調整が可能なのに対して、V475-2は内部で6.2KΩで固定されておりRe(エントランス抵抗 / Summing抵抗) 5.11KΩでユニティーゲイン(0dB)になるように設定されています。細かい数値は忘れましたが、高域の f 特は多少異なり音質はV475-2の方が良好に思いますので、ゲイン切替が必要のない方にはこちらがおすすめです。( V475-2 = -13dB @ 10Hz, -5dB @ 40kHz, V475-2A = -13dB @ 10Hz, -20dB @ 40kHz )

次回は、中間的なキャラクターのV475Bをこちらのフォーラムを参考にして±6dB程のゲイン調整とMO-12と言われるLP Filter(-20dB at 40 kHz)をバイパスして-1dB at 75kHzのf特を確保出来るように作業を進めて行きます。