思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

久々に巾着田へ曼珠沙華を観に行くと、有料化

2014-09-30 23:59:59 | 徒歩

23日(火祝)の投稿の続き。だから21日(日)の午後の、天覧山を登ったあとのことを。

登山者がいつもの数倍はいてとても賑わっていた山頂で数分間の立ち休憩のあと、ここから奥武蔵自然歩道を辿って北東の、西武鉄道・高麗駅方面の巾着田へ行った。
目的は、毎年この時期に見頃を迎えて秋の県内有数の観光地となる、曼珠沙華(彼岸花)の群生地を観に行くため。なんだかんだで学生時代以来、十数年ぶりの再訪になってしまったが。



自然歩道の途中の高麗峠。日曜日なので、すれ違うハイカー(や、おそらく巾着田を堪能したあとについでに歩いているらしき軽装の観光客)が多かった。このあたりも僕は平日に来ることが多いので、3、4分おきに数人の家族連れや団体とすれ違うくらいの人口密度の高さは久々で、むしろ新鮮であった。



天覧山から写真を撮りながらゆっくり歩いても1時間半ほどで巾着田に着いたが、ある程度は覚悟していたが予想以上の人出と喧騒で面食らった。どこからどう見ても俗っぽい(僕の苦手な)観光地である。そんななか、1時間以上かけて見物。特に白色の花のところで写真を撮る人が多く、その近辺はやや渋滞していた。
しかし、そのほかの順路は全体的に、カメラを構える人が数mおきにいてその邪魔をしないように進むときに気にはするものの、それでも行ったタイミングが昼下がりだったためか思ったよりも進みやすかった。ただ、おそらく暖かくて、撮影するときに有利な日向も多くて、最も人出の多そうな正午あたりの時間帯は、阿鼻叫喚とまでは言わないがもっと凄いことになっていたのだろう。出店もかなり賑わっていたし。
ちなみに、僕の最も好みの見物場所は上の写真に挙げた、群生地の背後に辛うじて日和田山の山頂も見えたあたり。僕の馴染み深い山との組み合わせはどうしても外せない。



数年前から最盛期には入場料300円を徴取していることは小耳に挟んでいたが、僕は初体験。毎年、花の開花時期に合わせて変動する有料期間内の、7時から17時までが「有料時間」であった。
僕は15時すぎから18時頃まで見物したが、たしかに時間内は5か所の出入口で観光客の入場券の有無と入退場に目を光らせている係員(地元の方?)が数人ずつ張り付いていたが、17時をすぎるといなくなるので無料となる。ただ、群生地全体的に、16時すぎに日陰が増えて花を観るだけならまだしも写真撮影にはやや不向きの様相になるため、この頃から日没にかけて来場者はどんどん減って静かになり、比較的ラクに見物しやすくなることはなる。どうしても無料で観たいというせこい人は、17時から17時30分が狙い目。もしくは始発電車で来て、7時よりも前に、だから日の出あたりの時間に来るとか……。また、近隣で野宿してから寝起きに来るという手も……。
それから、最寄り駅の高麗駅に近い1か所の出入口では、その入場料をSuicaやPASMOで支払うこともできるようになっていたのは、時代の変化を感じてしまう。ああ、そういうのも導入して効率化を求めるくらいに(俗っぽい)行楽地になってしまったのか、とまだ有料化なんて発想はなかった頃からこの土地を知っている、十数年前からの時間経過を思うと少し寂しい気分に浸りもした。
なお、徴収した料金の使途を係のひとりに訊くと、群生地の花や樹木の手入れとトイレや柵などの付帯施設の維持管理に充てているとのことで(まあ主にその人件費なのだろうね)。観光客が年々増えるにつれていろいろ傷んでしまうことも仕方ないのは有名観光地の宿命なのか。

それで、高麗駅の周辺の山や自然歩道にはよく行くものの、巾着田はウチから飯能へ行くのとほぼ同じ手間の片道2時間程度で行ける近場なのになぜここ十数年は足が向かなかったのかというと、観光客が年々増えて辟易ということももちろんあるが、近くていつでも行けるからまあいいや、ということもある。



さらに、ウチの庭の敷地の境目あたりにも数年前から曼珠沙華が特に何も手入れしていないのに勝手に群生するようになり、巾着田とほぼ同じ日数の最盛期にはウチの窓からもびっしり生えているのが見えるくらいなので(でも曼珠沙華って、外気温よりも場所ごとの土の温度の高低で開花時期の差が出るらしいね)、眺めるのはここだけで満足してしまうこともある。近所の母校(中学校)の敷地の周辺にも植えているところもあるし。
群生は庭の敷地の外側だが、実はウチの敷地内にもその外側から球根が転がってきたか何かで数株あり、それを愛でるだけでもよかったりする。このように、ここ数年は巾着田へわざわざ出かける必要がなくなってきた感があるため。

しかしまあ、今年は飯能や秩父の土地や観光の状況を見直す年にしているので、十数年ぶりにでも県内を代表する景勝地のひとつへとにかく行ってみた次第。でもこれでこの先、少なくとも5、6年くらいは行かなくてもよいかも。


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