思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

ツヨポンも痛感した、人間とは歩きたくなる動物だということ

2009-06-03 03:33:57 | 徒歩
4月下旬に東京都・六本木の公園で平日深夜に粗相をやらかして警察沙汰になった、でも公園で全裸になったときに着ていた服をきちんとたたんでから行動? に移ったことについてはおおむね好評価だった草(なぎ)剛(SMAP。以下、ツヨポン)が、1か月強の謹慎期間を経て1日放送のテレビ『SMAP×SMAP』のレギュラー出演に復帰。それを録画したものを先程観た。

そのなかの人気コーナー「BISTRO SMAP」で(この回のゲストはほかの番組でもSMAPと馴染み深い爆笑問題だった)、ツヨポンがほかのメンバーからその謹慎中にホントに外へ一歩も出なかった(国民的アイドルとしての立場もあるし)、と突っ込まれ、実際には家のなかでは運動をよくやっていて、特に朝起きてから1時間は腕立て伏せやスクワットなどで身体を動かしていたと言っていた。
さらに、外へ一歩も出なかったことから、そのとき一番したかったこととして挙げたのが「歩くこと」だ、と続けていた。ひとつのところに留まってじっとしていると辛いとも言う。

そりゃあ世間への影響力を考えると、じっとしているといろいろなことを考えたり思い詰めたり、自分を内に追い込んだりしてしまう面も一般人以上にあるだろうねえ。特にツヨポンはこれまでのテレビ、特にバラエティ番組での喋りぶりを観ていると実直な性格であることからより自分を追い込みやすいだろうし。

そうなのよね、やはり人間も含めた陸上の動物は、基本的に二本足で、もしくはそれ以上の数の手足で歩いて移動して何事かを学んだり獲得したりしながら進化してきているので、その根源的な「歩く」という行為は重要なのよ。それは鉄道やクルマやオートバイのような身体的にラクに移動できる乗り物に頼るところが多くなってしまった現代でも同じこと。それが近年疎かになっていると僕は世間を見ていつも憂慮しているのだが。

ツヨポンは今回の一件では幸いにも牢屋に長期間閉じ込められるような大騒ぎにはならなかったが(まあ仮にそうなったとしても、保釈金をいくらでも積めるだろうから長期間留まることはないか)、そこだと監視付きで毎日数百mほど出歩く機会はあるにしても寝泊まりにはやや不自由な空間であるだろう(僕はもちろん入ったことがないのでテレビドラマや映画の印象でしか考えられないが)。でも自宅謹慎もそこよりはいくらか自由はあっても、良心の呵責の度合いによっては似たような空間になってしまうか。

ところで、閉塞的な空間でもっとわかりやすいところを考えるとクルマの車内があるが(特にスポーツカー)、僕は運転免許なしで運転はしない・できないから、その運転中の車内が個室? になる感覚は友人知人のクルマに便乗したりヒッチハイクで一時的に乗せてもらうくらいのことでしかわからない。

ただ、数年前の夏に大学時代の友人ふたりと旅ではなく所用で埼玉県から福岡県までクルマで1泊4日かけて往復したときに(そのうち高速道路を使ったのは京阪神と復路のみ)、運転免許持ちのふたりが夜間も含めて交代しながら運転している横で免許なしの僕はその間ずっと助手席に座っていたさいにも、今回のツヨポンと同様に「歩きたい!」という衝動に駆られまくったことはある。
これまでの人生で最も閉塞的な空間というと僕はそのくらいの経験しかないが、それだけの体験でもこんなんだったら歩みはのろくても「人力」つまり徒歩や自転車で身体を動かしながら前進したほうがヒトらしいよな、と強く思ったりもする。まあそのときは経済的な理由から仕方なくクルマ移動にしたということもあるけど。

でもやはりそのときに特に、歩かなければヒトではない、「グレートジャーニー」でもわかるように歩いてきたからこそ今日までヒトが世界じゅうに拡散して進化できたのだ、それが現代で動力にあまりに頼りすぎると今度は退化する一方ではないか、東京都や大阪府などの特に交通が発達した地域でクルマをたいした仕事でもないのに近距離移動でブンブン乗り回しているのはおかしいだろ、そのうちガソリン価格が高騰すると首が絞まっちゃうよ、脱ガソリンの生活をもっと考えたら?(実際、その数年後の08年にまさにその事態が起こったが)、みたいなことを友人のハンドルさばきを横目で見ながらよく考えた。

元に戻るが、SMAPは今回のツヨポンの一件で(数年前の稲垣吾郎の一件以来久々に)雨降って地固まる、となったのか。
ビストロの冒頭で太田光から「(SMAPは)問題の多いグループだな」という彼らしい毒舌が飛び出してもいたが(それにここ数年の週刊誌報道ではジャニーズ事務所からの独立問題もよく取り沙汰されるし)、今後はそんな言い分が出されないように活動し続けられるかな。

まあとにかく、埼玉県出身でA型で同年代で、と僕と共通項の多いツヨポンはSMAPのメンバーのなかでも前々から特に親近感を抱いているほうなので、これまで同様に清潔感があって実直な性格をもとにした今後の再起に期待している。
ほかの番組で考えると『「ぷっ」すま』も開始当初から観ていてこの番組独特のゆるさも結構好きなので、こちらも続けていってよね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿