思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

最初の「山の日」はトークイベントが目当てで「TAKAO 山モリ!フェス 2016」へ

2016-08-15 23:59:59 | 登山

今年から施行の新しい祝日の、世間でもそれなりに話題になった11日の「山の日」に僕は何をしていたかというと、東京都・高尾山麓の「TAKAO 山モリ!フェス 2016」を覗きに行っていた。

これは会場全体を覗いた印象では、昨年の山と溪谷社の「第1回Tokyo Metropolitan Mountain MTG(Meeting)」と、一昨年の好日山荘の「Mt.FESTA2014」のふたつの催しを高尾山麓で掛け合わせた感じだった。運営はどちらかというと山と溪谷社のほうが主導だったか。
まあ東京都内ということで、この日は全国各地で「山の日」関連の催しがあったようだがそのなかでも長野県・上高地の催しとともに人出は比較的多かったのではないかと思う。

それで、今回の主目的は事前予約制だったトークイベントで、11日午後のミック・ファウラーと、南谷真鈴(まりん)×伊藤伴対談、の2本だった。近年の世界レベルのクライマーの栄誉であるピオレドール受賞の常連のミック氏は『岳人』の記事ではよく見知っていたが、生で話を聴いたのは初めてで感無量(休暇の少ない税理士の仕事と先鋭的な登山との両立はホントに凄い)。5月にエヴェレスト日本人最年少登頂で話題になった(早稲田大学の)南谷と(東京経済大学の)伊藤の両氏は、伊藤氏のほうは6月に別の催しでその話は聴いていたので2回目だったが、エヴェレストのあとにデナリにも登頂したことでセブンサミッツ(世界7大陸最高峰登頂)を達成した南谷氏は初見で、やはり13歳から登山を始めてからまだ6年という若さと(日本の「山ヤ」の慣習に染まっていない?)帰国子女ゆえの勢いで達成した平成時代の寵児なのだな、という印象だった。
実は翌12日もこれまたトーク目当てで出かけていたが、この日は「ヤマケイ登山総合研究所」の久保田賢次、小林千穂、の2本だった。久保田氏は登山関連の別の催しでニアミスすることは数年前から複数回あったがちゃんと話を聴くのは今回が初めてで、11日は上高地の催しへ出かけていたところからこちらに転進した小林氏は2回目だった。

トークイベントが案外しっかりしていたこともあり、予想以上に有意義な場だった。11日はこの催しは知らなかったが高尾山への登山の帰り際に通りかかった一般の登山者も結構多かったし。その様子を見かけると、「山の恩恵に感謝する」ほどではないが「山に親しむ機会」の一助にはなったと思う。「恩恵」については来年度以降にこの祝日が世間にもっと浸透してからの話になるだろうし、今後は義務教育の社会科の授業でも山・森・海の連動性のことなどをもっと掘り下げてほしいものだ。
この催しは今回限りかもしれないが、またの機会があるといいなあ。主会場となった「TAKAO 599 MUSEUM」も年始あたりから気になっていたが、もっと涼しくなってから改めて静かなときに展示をじっくり観に行きたい。

そういえば12日は、前日に会場は網羅して満足していたので早めに退散して、久々に高尾山を登った。するとやはり、『Pokémon GO』をやっている人は結構多かった。1号路はGPS受信は途切れずに進めた感じで、ポケストップもいくつかある。今回初めて登りで利用した4号路は樹林のなかなのでほとんど受信できなかったけど。



17時前後の高尾山頂はこんな感じだった。まあこの日は平日でそれなりに暑かったからなので空いていたが、11日は祝日ということで秋の紅葉の最盛期並みに凄かったらしい。

登山の帰路の夜には、昨年に京王高尾線・高尾山口駅前にできた「京王高尾山温泉 極楽湯」にも立ち寄ったが、入浴料1000円は少し高い気もしたが、駅からほぼ直結なのでたしかに便利であった。露天風呂が多いのは嬉しい。よく考えたらこの入浴も含めて12日は高尾山に12時間も滞在していたことになる。それにしても、ここ1年で高尾山麓の玄関口の風景は大きく変わってしまったなあ。でも高尾山口駅の駅舎も含めてそんなに自然な景観を損なうものでもない変化なので、思ったよりも悪くない。

催しを満喫して楽しかったが、それとともに実は先月に右脚を負傷してから登山の機会を逸していたがそろそろ快復したのでリハビリと称して高尾山を登ることもできたので、ふたつの理由で満足度は高い。まあ高尾山は近いうちにまた行きますわ。(単独では行き難い)ビアマウントにもいつか行きたいものだ。


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