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第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

RCA2 (Root cause analysis "squared") 原因探索だけでなく、もっと動こうぜ!もっと動く!

2020-07-18 16:08:41 | Harvard medical school

あまり、RCA2に対する内容が日本語でみつけられなかったので、これは誰かが検索してくれた時のことを考えて

訳してメモしておく必要があると思い記載しておきます。

基本的には自分の勉強と試験対策用です。よみにくさ、今は許してください。

 

まぁ一行で言うと、RCAぶん回して、原因を調べたとしてもリーダーシップ持ってアクションできないと意味ないよ、もっと動こうぜ!という内容です。(行動で示せ)

2はAnalysisと Actionの2つで二乗のようです

 

RCA2 (Root cause analysis "squared")

- 有害事象とClose call/Near missをトリアージできるようになる
- 適切なRCA2チームサイズとメンバーシップを設定確認できる
- RCA2の実行スケジュールを設定できる
- RCA2の分析を容易にするためにいくつかのツールを使用できる。
- システムの脆弱性を制御または排除するための効果的な実行手段を特定できる 
- 行動が計画通りに機能したことを確認するためのプロセス/結果 対策の開発。
- RCA2プロセスの機能と品質を評価するためのリーダーシップのためのツールを習得する。

Recommendations

1. Leadership (e.g., CEO, board of directors) should be actively involved in the root cause analysis and action (RCA2) process. This should be accomplished by support-ing the process, approving and periodically reviewing the status of actions, under-standing what a thorough RCA2 report should include, and acting when reviews do not meet minimum requirements. 病院首脳陣は、根本原因分析と行動(RCA2)プロセスに積極的に関与しなければならない。徹底した RCA2の 報告書に何が含まれるべきかを理解し、レビューが最低限の要件を満たしていない場合にはこのレポートを用いて対応することで達成されるべきである。
 
2. Leadership should review the RCA2 process at least annually for effectiveness: 病院首脳陣は、RCA2 プロセスの有効性について、少なくとも年 1 回はレビューを行うべき。
 
.3. Blameworthy events that are not appropriate for RCA2review should be defined: RCA2のレビューに適切でない(非難すべき事象:多分Violoationに近い意味)を定義しておく。
 
4. Facilities should use a transparent, formal, and explicit risk-based prioritization system to identify adverse events, close calls, and system vulnerabilities requiring RCA2review.:
医療施設は、RCA2レビューを必要とする有害事象、システムの脆弱性を特定するために透明性があり、リスクベースで形式が整った優先順位付けシステムを使用する。
 
5. An RCA2 review should be started within 72 hours of recognizing that a review is needed.:
RCA2 レビューは、レビューの必要性を認識してから 72 時間以内に開始する。
 
6. RCA2 teams should be composed of 4 to 6 people. The team should include pro-cess experts as well as other individuals drawn from all levels of the organization, and inclusion of a patient representative unrelated to the event should be consid-ered. Team membership should not include individuals who were involved in the event or close call being reviewed, but those individuals should be interviewed for information. :
RCA2 チームは 4~6 名で構成されるべきである。チームには、プロセスの専門家だけでなく、組織のあらゆるレベルから集められたスタッフを含めるべき。イベントとは無関係の患者代表者も含めることを考慮する(!!!)。情報を得るために関与した個人にヒアリングを行うべきである。
 
7. Time should be provided during the normal work shift for staff to serve on an RCA2team, including attending meetings, researching, and conducting interviews.:
会議への出席、調査、面接の実施を含め、RCA2チームの一員として活動するための時間は、通常の勤務 シフトの間に確保しなければならない(そりゃそうでしょ・・、日本もこれを5時以降にしていたから辞めさせなければらないですね)。
 
8. RCA2 tools (e.g., interviewing techniques, Flow Diagramming, Cause and Effect Diagramming, Five Rules of Causation, Action Hierarchy, Process/Outcome Measures) should be used by teams to assist in the investigation process and the identification of strong and intermediate strength corrective actions. チームはRCA2  toolsは、調査のためと、今後の改善のためのアクションに用いる(これはIntermediate strengthsなのですね)
 
9. Feedback should be provided to staff involved in the event as well as to patients and/or their family members regarding the findings of the RCA2 process. . RCA2 プロセスで得られた知見について、イベントに関与したスタッフ、患者および/またはその家族に フィードバックを行うべきである。
http://www.ihi.org/resources/Pages/Tools/RCA2-Improving-Root-Cause-Analyses-and-Actions-to-Prevent-Harm.aspx (2020 Institute for Healthcare Improvemenホームページより)
 
 
この文書は、RCAをさらに標準化のために作られたもので、その手順が詳細に記載されていて長い。 ケースをいつ、どのようにレビューするかを決定するために機関が使用している最新のフレームワークのよう。非常にテクニカルに感じるかもしれないが、どのようにもっとも重要なところを用いているかを考え方を学んでおく。図2は必携。常に使うので理解しろとのこと。
 
RCA2内での用語の一覧:
• Hazard: Potential for harm; a condition precursor to a mishap (adverse event).
• Safety: Freedom from those conditions that can cause death, injury, illness, damage to or loss of equipment or property, or damage to the environment.
• Quality: The degree to which a set of inherent characteristics fulfills a set of requirements.
• Risk: A measure of the expected loss from a given hazard or group of hazards. Risk is a combined expression of loss severity and probability (or likelihood).
• System: A set of interrelated or interacting elements any one of which, if changed, can impact overall outcome. Some examples of system elements are organizational culture, technical and equipment-related factors, physical environment, organizational goals and incentives, and professional performance and standards.
• Close Call/Near Miss: A close call is an event or situation that could have resulted in an adverse event but did not, either by chance or through timely intervention. Sometimes referred to as near-miss incidents.
• Adverse Event: Untoward incident, therapeutic misadventure, iatrogenic injury, or other occurrences of harm or potential harm directly associated with care or services provided.
 
 

Discussion の毎日@Harvard MHQS

2020-07-08 08:15:21 | Harvard medical school

みなさま こんにちわ。

当然のように、昼は大学、夜も一人で深夜まで大学院という生活に入って、これは・・中々タフです。やはり医学部長の強烈なバックアップあっての技ですね。いつか日本全体に恩返しするために勉強させてもらっています。

 

2Weekで気づいたことは、本気でやらないとやられるという現地の感覚ですね。

でも、日本的なただ試験の評価ではなく、Skill& Knowledge& Attitudeなので、変なテストのストレスは減って来ました。

さすがです、GCSRTの時から感じて来ましたが、これぞ理想の教育システム像という期待を裏切りませんでした。これは本当にさすがだと思います。

 

Quality improvement とPatient Safetyの教育を受けるというのは想像した以上に参加型で大変で(当たり前ですね)

レクチャーなどの授業を受けるというよりは、Sinarioや、実際のHarvard Business ReveiwのCaseをプレイするという形の教育が多いです。

その教え方や、オンライン教育の手法に、かなり影響を受けました。そのまま我が大学へパクり導入します。

 

また、DirectorかつMentorのDr Tessはとても愛のある優しい人であることがわかり、強烈に感動しています。これは予想以上にラッキーでした。

またクラスメートは12名の精鋭です。日本人が珍しいのか、どこで覚えたのか、"KUCHISAMISHII(口寂しい)" "SENSEI(先生!)"などとから揶揄われるように少しなりました。少し進歩です。

不満は、強いて言えば、やはりOn Campusの飲み会。。がない事ですね。コロナがなければ、今頃サミュエルアダムスを死ぬほど飲んでいたことでしょう。

また飲み会がないことで愛嬌と度胸と人間力の武器が使えないのでオンライン上はただの真面目な日本人となってしまうのですね。

 

でも飲み会はどうもボストンやNYのクラスメートでも全く無理な状況らしいので

もはや安全な日本にいながら!!さらに世界中の仲間と勉強できるチャンスをもらえた!!ことにやはり感謝しかありません。

 

 


タイムマネージメントのヘタさを省察させられる

2020-07-02 21:16:02 | Harvard medical school

皆様 こんにちわ。

MHQSが早速始まっており、数日たって驚愕の課題の多さに早速両親にグチってしまいました。

同級生はどうもアジア系は中国から一人と僕一人で、それでも各国の医師たちは日本の状況や考え方をどうも議論したいらしく、自分に聞きたいと構ってくれるようになりました。。

HarvardはもともとポリシーとしてDiversityをとても大事にしているので、そういう意味で自分は日本人であるなぁとよくわからせてもらえるのが再び新鮮です。

なんとなく、Mahidolの最初の数週間の適応障害的な心理的ストレスを感じているのかもしれません。が、やはりこの年で好きな勉強出来るだけ本当は、きっと相当恵まれています。だから全ての人に感謝です。

 

さて、授業はしばらくオンラインなので、開始するにあたって自分の傾向性を知りメタ認知をするようにとありまして、簡単なテストを受けさせれました(ディレクターはこれをなぜかマインドフルネスって言ってましたが)

20点が満点だそうですが、自分の弱点が見えます。驚愕のタイムマネジメントスコア=11!!(半分) 、そしてZOOM、WebEx、Pubmed、Google Scholar、ENDNOTE、STATA得意で、テクノロジーは自信があります。

言い訳ですが、原稿の締め切りや、講演資料の提出などが遅れることがあるって答えまくっていたらこうなりました。でもあたっていますね。反省です。

下記が訳です:オンライン学習をしなければならない医学生のみなさん参考に、普段偉そうな教員ですらこの状態です(涙)

自分の時間を管理できることは、オンラインコースをうまくこなすために非常に重要です。あなたの回答を見る限り、毎週の課題やタスクを管理するための戦略を練ることは、あなたにとって有益でしょう。計画的に教材を読み、課題を完了させる時間を見つけることが非常に重要になります。毎日コースにログインして課題を完了させるために自分を鍛えることは、 難しいことのように思えるかもしれませんが、良い成績を収めたいのであれば必要なことです。例えば、各タスクに毎週一定量の時間を割り当てるようにしましょう。オンライン学習環境で成功することは、時間を管理する能力と密接に関係しています。 

はい、心が痛いです。とは言え、やることはとても多いし、論文も小さなものから大きなものまで現在10個投稿中ですが続々とリバイズ、リジェクト!!で少しでも隙間時間があれば、それも次々としなければなりません。

Academic hospitalistの道は遠いなぁと心が折れそうになりながら、今だに両親に励まされる情けない息子でした。

 


Module 1 Introduction to Patient Safety

2020-07-02 09:43:02 | Harvard medical school

みなさんこんにちわ。

強烈な、勉強量がありすでに医師国家試験の時の緊張感をいい意味で超えています。

けどアラフォーなのにこんなにがっつり学ぶことができるということはとてもいいことだと

思って、いずれもっともっと日本でHealthcare Quality improvementとPatient Safetyを学問的に、教育的に、実践的に広げたいと思って教科書を作ろうかなぁと考えました。なので、僕が勉強してOut putとしての知識の整理にブログを用いて記載していきます。基本的に僕がこの分野の内容を書いている場合は、残念ながら誰かに伝えたいというメッセージではなくて、あくまで自分のためと、わかりやすい教科書作成のためになりますので、少し難しい表現などもあるかもしれないです。

もし少しでも興味がある方は、MHQSはこんな感じのこと勉強していて、こんなことしているんだなぁというノリで無視してもらえればOKです。そもそも、今まで日本人では始めてのことなので未知数ですから。

(OUT PUT 大全集という本でもおっしゃってた通りの方法で、全く僕も同じようにOut put大事にしてきた人間なので)

Introduction to Patient Safety

1-1 Learning objectives

  • Describe how specific patient stories of harm have shaped the safety movement.
  • List the key milestones in the history of patient safety over the last 25 years.
  • Describe whether care is safer today than 25 years ago

具体的な患者の被害体験談がSafety movementをどのように形成してきたか説明できる。
過去25年間の患者の安全の歴史の中で、重要なマイルストーンを列挙できる。
25年前よりも今日の方が安全かどうかを説明できる。

1-2 Learning objectives

  • Reflect on a patient’s journey 
  • Analyze the role of different health providers in patients experience related to safety

患者体験のReflection行う 
安全性に関連した患者体験における別の医療提供者としての役割を分析する

1-3 Learning objectives

  • Define adverse events,  near misses, and medical errors and describe their impact on healthcare.
  • Name key areas of the continued risk of harm in today’s environment.
  • List and differentiate between different types of unsafe acts. 
  • Define key concepts in patient safety including different types of errors
  • Analyze James Reason's organizational model of accidents. 

医療における有害事象、ニアミス、医療過誤を定義でき、それらが医療に与える影響を説明できる。
今日の環境における継続的な危害のリスクの主要な領域を挙げる。
異なるタイプの安全でない行為を列挙し、区別する。 
さまざまなタイプのエラーを含む、患者の安全性における重要な概念を定義する。
【James Reasonの事故組織モデル】を分析する。

期限は1週間:これに対して僕がやるべきこと、

論文22本、患者体験6Case、On demand Video7本、Essay 1つ、Discussion forumでの議論1日。Quiz 24問

なんとなくこれで大きな教科書が1Weekで終わる感じ?!が、頑張るしかない。

深く刻んだこと

"To learn only from one’s own mistakes would be a slow and painful process and unnecessarily costly to one’s patients. Experiences need to be pooled so that doctors may also learn from the errors of others. This requires a willingness to admit one has erred and to discuss the factors that may have been responsible. It calls for a critical attitude to one’s own work and that of others. No species of fallibility is more important or less understood than fallibility in medical practice.

The physician’s propensity for damaging error is widely denied, perhaps because it is so intensely feared… Physicians and surgeons often flinch from even identifying error in clinical practice, let alone recording it, presumably because they themselves hold… that error arises either from their or their colleagues’ ignorance or ineptitude. But errors need to recorded and analysed if we are to discover why they occurred and how they could have been prevented." (McIntyre and Popper, 1983: p. 1919)

 

*疑問:なぜ医療安全の研究と医療の質の研究者の傾向性が違うのか?ここに書かれている。

Whereas practitioners of quality improvement in healthcare tended to look to industrial process improvement as their model, patient safety researchers and practitioners have looked to high-risk industries, such as aviation, chemical and nuclear industries, which have an explicit focus on safety usually reinforced by a powerful external regulator.) Vincent, Charles. Patient Safety (p.21). Wiley. Kindle 版. 

いずれも、産業や工業、航空交通などのエラーから医療の本質的なエラーに対するサロゲート研究になっていたことが伺える。

 

The Harvard Medical Practice Study (HMPS), still the most famous study in the field of patient safety, was originally established to assess the number of potentially compensable cases in New York State, not primarily as a study of the quality and safety of care (Hiatt et al., 1989). However, its major legacy has been to reveal the scale of harm to patients. The study found that patients were unintentionally harmed by treatment in almost 4% of admissions in New York, and about 1% of patients were seriously harmed (e.g. resulting in death or permanent disability) (Brennan et al., 1991; Leape et al., 1991) Vincent, Charles. Patient Safety (p.25). Wiley. Kindle 版. 

*伝説的な研究、課題論文にもなっている。NY州の入院患者の約4%が意図しない有害事象があり、1%死亡ないし後遺症に至る有害事象があったとことになる。

何が重要か?それは、医療安全研究の基盤となった

1)カルテレビューの基盤的手法の確立

2)Adverse evenet 医療により有害性を得た、また入院長期化や後遺症などの事 、Negligence(過失や怠慢):プロ集団の医師中で標準的な解釈や手法を下回る行為や知識、態度も。

3)世界で初めて入院時の有害事象について調べた大規模調査30121人のカルテレビュー結果:全入院患者のAE:3.7%、そのうちPermanent disability:2.6%, 13.6%: deathという衝撃的な数字であった。これにより、米国で年間入院患者の98609人が有害事象に遭遇していると見積もられ、これが結果的にTo err is Humanに繋がる。あのNewhouse 教授も若い頃に研究に参加している。

Betsey Lehmabの症例(1994):400mg/m2 over 4days、世界的名門であるHarvard 関連病院:Dana Farber Cancer Institute で起きたが抗癌剤投薬ミスで、全米に衝撃。この結果、Dana Farberは世界的な医療安全の病院へ転換していった。ITサポート、薬剤ダブルチェック、委員会の設立、指導者の責任と指導方法、患者家族の透明性の増加などが一気に進む引き金になった。(感想は、同級生12名でよってたかって、議論をする。自分の意見を提出するとそれがアップされて、同級生から同意と不同意と建設的な議論に発展する、自動的に学びては学ぶという画期的な手法でした)

To err is Human

  • To err is human: principal recommendations of the IOM report Congress should create a Centre for Patient Safety.
  • A nationwide mandatory reporting system should be established.
  • The development of voluntary reporting should be encouraged.
  • Congress should pass legislation to extend peer review protection to patient safety data.
  • Performance standards and expectations for healthcare organizations and healthcare professional should focus greater attention on patient safety.
  • The Food and Drug Administration should increase attention to the safe use of drugs in both the pre- and post-marketing processes.
  • Healthcare organizations and the professionals affiliated with them should make continually improved patient safety a declared and serious aim, by establishing patient safety programmes with defined executive responsibility.
  • Healthcare organizations should implement proven medication safety practices.
  • (FROM KOHN, CORRIGAN AND DONALDSON, 1999)

Vincent, Charles. Patient Safety (p.26). Wiley. Kindle 版. 

To Err is Humanのコアメッセージ

The IOM’s Four-Part Message
The IOM committee sought what could be learned from other disciplines and applied in health care by clinical and administrative leadership. It described actions that health care professionals can take now in their own institutions, whether they are new trainees, experienced clinical leaders, or instructors. The major thrust of the report was a four-part plan, intended to create financial and regulatory incentives to create a safer health care system and a systematic way to integrate safety into the process of care (the focus of this chapter). The four parts of the IOM recommendations are described below:

♦ Part 1: National Center for Patient Safety – The IOM recommended the creation of a National Center for Patient Safety in the U.S. Department of Health and Human Services’s Agency for Healthcare Research and Quality (AHRQ), because health care is a decade or more behind other high-risk industries in its attention to ensuring basic safety, establishing national safety goals, tracking progress in meeting them, and investing in research to learn more about preventing mistakes. This center would also serve as a clearinghouse and source of effective practices that would be shared broadly.
♦ Part 2: Mandatory and Voluntary Reporting Systems – To learn about medical care associated with serious injury or death and to prevent future occurrences, the IOM recommended establishing a nationwide, mandatory public reporting system, where Federal legislation would protect the confidentiality of certain information (e.g., medical mistakes that have no serious consequences). The intent was to encourage the growth of voluntary, confidential reporting systems so that practitioners and health care organizations could learn about and correct problems before serious harm occurs.
♦ Part 3: Role of Consumers, Professionals, and Accreditation Groups – The IOM believed that fundamental change would require pressure and incentives from many directions, including public and private purchasers of health care insurance, regulators (including the Food and Drug Administration), and licensing and certifying groups. A direct result was the announcement of new standards on safety from the Joint Commission and a report, Safe Practices for Better Health Care. A Consensus Report, by the National Quality Forum.10
♦ Part 4: Building a Culture of Safety – The IOM urged health care organizations to create an environment in which safety becomes a top priority. This report stressed the need for leadership by executives and clinicians and for accountability for patient safety by boards of trustees. In particular, it urged that safety principles known in other industries be adopted, such as designing jobs and working conditions for safety; standardizing and simplifying equipment, supplies and processes; and avoiding reliance on memory. The report stressed medication safety in part because medication errors are so frequent11 and in part because a number of evidenced-based practices were already known and needed wider adoption. Though at the time of publication, the levels of evidence for each category varied, the members of the committee believed that all were important places to begin to improve safety. 

**Patient Safety and Quality: An Evidence-Based Handbook for Nurses.  Chapter 3 An Overview of To Err is Human: Re-emphasizing the Message of Patient Safetyより

 

**To err is humanの何が重要か?:Committee of Quality of Health Care in Ameriaの設立。44000-98000が年間Medical Errorに遭遇していると発表。その入院における費用の損失は17-29億ドルと見積もった。しかし、目に見えないコストとして、患者側からの信頼の損失、両方の満足度の低下、社会的損失は測定できていない。メディアが発表前に発表してしまい、一部意図としない方向へ、情報の一人歩きも。

 

という事で、随分とTo err is Humanで進んできたがこの段階でまとめると問題点はこうなる

意識が高くなり、Patient safety の概念が浸透した、爆発的に理解が進んだ、BUT 有害事象の発生率は未だ高く、有効な介入手法やスキルは思った以上に少なく、理想以上に信頼できるものではなく(エビデンスも乏しい:これはSafety Cultureのところでまた議論する)、入院患者を対象にした理解が多く(外来、ERなどは少ない)、罹患率ではなく死亡率にばかり研究される。

がある。

そこで誕生したのが、The National Patient Safety FoundationからFree from Harm (To err is human から15年の報告書)より未来への指針の発表である。基本的8つの提案書からなっている。個人レベルで理解しておきたいのは、1、3、7

Recommendations:

1. Ensure that leaders establish and sustain a safety culture    リーダとSafety culutreの維持

2. Create centralized and coordinated oversight of patient safety PSを集約した中央組織の作成

3. Create a common set of safety metrics that reflect meaningful outcomes 意味のあるアウトカムを反映する共通の評価基準の作成

4. Increase funding for research in patient safety and implementation science  研究の促進・資金・現場への応用

5. Address safety across the entire care continuum          横断的連続性を持った包括的なSafetyケア

6. Support the health care workforce                 医療者へのサポート

7. Partner with patients and families for the safest care        患者や家族との協力

8. Ensure that technology is safe and optimized to improve patient safety 向上させるために、技術の安全性を確認と最適化

 

In health care, a strong safety culture is one in which health care professionals and leaders are held accountable for unprofessional conduct yet not punished for human mistakes; errors are identified and mitigated before they harm patients, and strong feedback loops enable frontline staff to learn from previous errors and alter care processes to prevent recurrences.

医療において、強力な安全文化とは、医療従事者やリーダーが、人為的なミスに対して罰せられることなく、非生産的な行為に対して責任を負うこと、エラーが患者に危害を加える前に特定され、軽減されること、そして、強力なフィードバックループにより、現場のスタッフが過去のエラーから学び、ケアプロセスを変更して再発を防ぐことができる.

The role of effective leaders is to establish a safety culture by defining the goals and values of the organization—health care leaders must clearly and relentlessly communicate that safe care is a primary, non-negotiable goal. 

効果的なリーダーの役割は、組織の目標と価値観を定義することで安全文化を確立することであり、リーダーはSafety Careが第一の、譲れない目標であることを明確に、そして執拗に伝えなければならない。

*The IHI Global Trigger Tool for Measuring Adverse Events: AEの指標の

航空業界や工業等の他業種・産業との安全性という観点は類似していると言われている。医療安全の研究の代わりに研究対象とされて非常に発展してきた。類似点はよく参考にされるが、実は相違点は言及されることは少ない。

まとめ(David Gaba 2000)ブログ著者作成

 

医療

他産業

明確な統制構造の整備・使用機器の統一、使用方法の標準化

分業・分散・企業多数あり、標準化されない

使用機器の統一、使用方法の標準化あり

業務手順両方の標準化

医療者の業務は標準化されにくい。Hand on する必要がある業務が多すぎる。医師ごとに対応が異なる

標準化されている。Ex)パイロットは誰でも概ねOKなレベル: equivalent actors.

業務訓練・準備・技能の習得

医学部で学ぶ。しかし高度かつ複雑なプロセス、現場の手法や手順をOn the jobで学び続ける必要がある。

 

就業前訓練を極めて重要視し、勤務開始前に十分に安全なレベルまでトレーニングされることが多い。パイロット等

規制

規制が臨床業務に影響を与えることはあまりない

規制が厳格であり業務に強く反映される

 

Adverse Event の分類   *Patient Safety Primer Last Updated: September 2019 Patient Safety 101

  • Preventable adverse events: those due to error or failure to apply an accepted strategy for prevention 予防可能な有害事象:予防のための一般に認められた戦略の誤りまたは不適用に起因する有害事象
  • Ameliorable adverse events: events that, while not preventable, could have been less harmful if care had been different;
    緩和可能な有害事象:予防可能ではないが、ケアが違っていれば有害性が低くなる可能性があった事象。
  • Adverse events due to negligence: those due to care that falls below the standards expected of clinicians in the community. 過失による有害事象:地域社会の臨床医に期待される基準を下回るケアに起因する事象。

患者に有害性を与えなかった他の2つの分類 Two other terms are used to describe hazards to patients that do not result in harm:

Near miss: an unsafe situation that is indistinguishable from a preventable adverse event except for the outcome. A patient is exposed to a hazardous situation but does not experience harm (either through luck or early detection). ニアミス:結果を除いて、予防可能な有害事象と区別がつかない危険な状況。患者が危険な状況にさらされているにもかかわらず、(運が良かったか早期発見によって)危害が発生しなかった場合。

Error: a broader term referring to any act of commission (doing something wrong) or omission (failing to do the right thing) that exposes エラー:より広義の用語で、患者を危険にさらすような作為(何か間違ったことをした)または省略(正しいことをしなかった)の行為を指す。**特に学問的に難しくするのは、ある行為がErrorであったと判明・判断できのは必ず現象が起きてからのみである。そのために、hindishigt である。

 

James Reason の貢献:

1) 目に見える失敗であるactive failureと隠れた要因であるlatent conditionを言及

2) System approachの開発:大事故は個人の理由のみで起きることはなく、その背景や根底にある複数の小さなエラーの積み重ねがあることが多い。スイスチーズモデルの提唱に繋がる。個人が犯したエラーは、欠陥のあるシステム、つまりチーズの穴によって悲惨な結果をもたらす。個々の臨床医の責任を免除するものではないことに注意!! つまり、自分が思うに、これまでの日本のシステムエラーの言及に止まる内容のみでは、バランス感覚がとても大事であるが個人レベルでの診断プロセスの誤りに言及できないことが明らか。本意としては、免罪符ではなく、個人レベルでのHand onがある医療では、エラーが起きても安全であるように修復できる適切な環境を個人に置くことがより大事。

 

Slip (実行の失敗): 目的は正しいが行為が誤っていて発生したエラー

Lapse (失念): は短期的な記憶違い、物忘れ、勘違いなどのCognition biasも入るかも、それが実行すればSlip

Mistake (計画の失敗):意図的あるいは意図とせず実施する計画的(やろうと思ってやった)失敗

 

 

 

 

 

 

 

 


Safety Intensive始まりました

2020-06-30 18:05:25 | Harvard medical school

みなさま こんにちわ。

Full timeの学生であれば勉強や研究に専念できてどれだけ幸せだったか、コロナを恨みながらの、いやいやちょっと待て

そもそも雇っていただいて、しかもこのおかげで得られた恩恵も多分にあるはず!などなど考えながらの特攻野郎A team状態(古い!)です。

(4年前に約束したメンティー達が今年度卒業するまではガイディングに向き合えたり、破壊的値段のボストンの家賃を節約できるなど)

 

さて、本来であれば6月1日から社会人としてPart time2年などのコースらしいのですが、僕の場合は本当に日本から乗り込んできた研究者?教育者?みたいな扱いをしていただておりJ1-VISAを大学から発行していただきました。そのために大学とWeb面接を2回しました、研究テーマ、やりたいことや将来のVisionなどなど、Harvard International Office様ありがとうございました。

しかし、秋学期はBostonがCOVID-19が落ちついていようがいなかろうが完全に全ての学部、大学院をOn lineに移行するとのアナウンスがあったためにそのまま日本にいるわけです。

なんとなく、イルイル詐欺から、行く行く詐欺のように周囲の人にご迷惑をおかけして申し訳ありません。やはりただただ上司の医学部長に感謝なのです。

さて、気になる同級生ですが、推定では10人+5人程度しかいないかもしれません、日本人は後にも先にも(あとはわかりませんが)開講以来これまで今の所僕だけのようです。相当、肩身が狭うございます。現在、正直友達も当然いません。やはりOn siteであればキャラクターでなんとかなるのですが・・流石にメールや文章のやり取りではNativeにSpeed感で負けます。

しかし今後の日本のGeneral mind 爆発のために僕はどうしても自分はここでちゃんと力をつけて、世界の人と遜色ないレベルに自分がいないとマジでまずいと思って大金をはたいて決断しましたので負けるわけには行きません。そう、いかなる時もアラフォーの座学はきついものです。

同期の現在の所属は、半分くらいはBoston在住Harvard関連施設で働いている医師です(BWH、 BIDMC、Boston 小児病院などが多いです)。一つの理由には働きながら学ぶことができるからでしょうね。どうしても関連病院の人が多いです。

中国から1名、ヨルダンから1名、エジプトから1名、英国から1名、カナダから1名、日本から1名を含めたとしても、楽しかったGCSRTの時のような他国籍Teamのような感覚はありません。まさにUSA一色です。

この辺り、島根の新一年生の気持ちがわかりました。

On line授業を展開しなければならなかった悔しさ、そして一年生が描いて憧れた医学部の学生としての生活を描けないことへの不安と、ストレスも同じようによくわかる気がします。

ということで、実は夏のコースが始まりました。毎週のテストや課題提出もありますが。怠けてしまって自分の弱いレベルを叩き上げるためにはどうしても必要な作業です。気負わずにボチボチマイペースで頑張って行きます。

 

サマースクールの日程らしいです。

ちなみに、下記が2冊が教科書です。2冊とも電子版で買いました。どうせ郵送できないだろうし、隙間時間で勉強することがとても重要と考えました

 

PATIENT SAFETY BY CHARLES VINCENT. 2ND ED. CHICHESTER, WEST SUSSEX; WILEY-BLACKWELL: BMJ/BOOKS. 2010.

SAFER HEALTHCARE BY CHARLES VINCENT AND RENE AMALBERTI. 1ST ED. SPRINGER INTERNATIONAL PUBLISHING. 2016.

 

 

 

 

 

 


Harvard MHQS始めました

2020-06-16 23:16:27 | Harvard medical school

みなさまこんにちわ。

正直なところ、アラフォーでこのまま甘えていては自分が成長しない「やばい」という危機感と、どうにかGeneralism を日本の大学でも躍進させたいという強い思いがあり、憧れだったQuality Improvement and Safetyの大学院生になることを決意しました。

何度目?大学院だけでも多分4−5回目の入学なります。次はHarvard Medical SchoolのMaster of Healthcare Quality and Safetyというプログラムで、ハーバードで開講以来日本から初めての大学院生になるとのことです。よって、またICRT Dubaiの時のように情報が全くありません。自分が経験して情報を提供する義務を少しだけ感じています。

簡単に言うと、座学というよりも、病院内で起こる様々な問題を研究したり、実践的に対処したりする能力を養う、ならびに(研究や教育を)教えることができるようになることをGoalとしています。これは自分の大学教員としての経験と、今後総合医が大学で活躍する為に必要だ!という直感に極めてマッチしたことが一番の理由です。

掲げた志と学習の目的が完全一致したとも言えます。

話せば長くなるので、僕が出雲で悶々と一人悩んでいた答えはきっとこういうことなのだと今更ながらわかってきたように感じます。https://blog.goo.ne.jp/wataritari/e/3a8282223fdcd38c5ecfad150c039f0c

やはり人生にはトレードオフの時期があると思います。

今後僕と同じように大学で活躍したいと考えるずっと若いGeneralistがドンドン増えてきているなという直感と肌感覚で感じましたので、こちらにも情報を載せていこうと思います。

 

一番苦労したことは、夢を叶える為には、まず大型の研究費を個人で獲得しなければならなかったり、全てを遂行する為にはその上でHarvardの入学試験でも合格しなければならなかったり、何事も一人で始めることが多い僕の場合は他者には見えにくい苦労や問題が多いのですが、それでも”尊敬する上司の暖かい応援”や、師匠達はもっと大変だったはずですし、敬愛する兄貴たちは今でもずっと苦労しているますので、前に進むことから僕が逃げたら恥ずかしいなと大学でガスガス行くこと決意しています。

 

現在はCOVID-19の問題でVISAが半年延期、Harvardの全ての授業がオンライン化されるなどとんでもない時代ですが、それでも僕にはとってはチャンスだと思います。だって地方大学の現場で貢献しながらがっつり本気で死にながら学べる機会がありますので。

 

さて前置きが長くなりましたが、今日はなんなのそれ?とよく聞かれますので、Harvard Medical Schoolが提供している3つのプログラムを簡単にご紹介です。

この3つのプログラムのうち、左側のMMSCIは臨床研究に特化していて、MPHとは趣がやや異なって2年間の間に自分のテーマやラボで研究をPublishするまで徹底的に行う臨床研究化しまくったコースです(最近直感的に感じたのですが、日本の大学病院の先生方はこちらを望まれることが今後多くなるのかもしれません)。すでにジョンホプキンスのMPHを修了されたR先輩は臨床研究を学び体得する為に在籍されていたり、MPHと両方合格されたけど臨床研究を体得する為にこちらを選ばれたK先輩や、たまたまGCSRTでロンドンで2回も一緒だったM先生もおられたりと少し賑やかな羨ましいプログラムです。真ん中のClinical Service Operationは全く詳しくないのですが、医師、看護師、医療職の管理職の運営側の立場の人が学ぶいわば医療のMBA的な内容に近いかもしれません。実際にKenedy SchoolからHMSは数多く講師がきます。

 

さて、僕が所属する一番右のMHQSは


Harvard Medical School ICRT-Japan 募集

2020-01-21 16:55:42 | Harvard medical school

みなさま こんにちわ

今日は、非常に自分がやくに立ったオンライン勉強コースを紹介(宣伝)します。

詳細はGreat MentorのK.Cのビデオをご覧ください

https://www.youtube.com/watch?v=7DAYqSBseqc&feature=youtu.be

 

思い返せば、諸見里先生やミッチーこと真山先生とDobuiで食事をした日が最近のことのようですが、日本で開催が決定されて今回で3年目になります。

場所は沖縄で非常に勉強に集中できるOISTですので臨床研究のノウハウを知りたい方は是非参加をお勧めします。学生は当然、Harvardの図書館使い放題です、ものすごい文献をタダで読めて興奮します。またSTATAをある程度使いこなせるようになります。

僕はGeneralistとしてこういうプログラムこそGeneralistに向いていると思います。

スウェーデンでも地域医療に従事している先生たちの多くが、オンラインで大学院教育を受けながら自施設のデータで臨床研究を行なっておりました。

非常に相思相愛だと思います。下記にジェネラリストコンソーシアム で寄稿した時の文章を転載しておきます。

 

 

(*注意  言及している一部はGCSRTの内容です)

私見ではこのコースは今後の我が国のジェネラリストにとって極めて有効かつ効率的な学び方であると確信したためにご紹介したい。

古今東西、大学病院の存在意義は変わらず、臨床・教育・研究の三本の柱が挙げられる。しかしこの数年自分が大学病院で勤務して感じたこととして、大学で勤務するジェネラリストにとってそのうち最も不安定な柱は「研究」の柱であると感じている。このことは先行研究からも複数提示されてきた1,2。しかし我が国のジェネラリストに対する研究面での支援やメンタリングは非常に限られた人しか得ることができていない。その理由は下記である。第一に、臓器別医学をベースに進歩してきた我が国の研究体制(主に実験基礎医学)では、ジェネラリストの横断的視点や視野やまた興味を持つリサーチクエスチョンとの解離がある。第二に、ジェネラリストが活躍する、地域の診療所や市中病院で研究体制が十分に整っておらず、研究を実施する場合のメンターを獲得しにくいことがある。

ではどうすれば研究の手法を身につけ、「研究」の柱でも活躍できるジェネラリストを育成できるだろうか?その答えとして、筆者はこの海外遠隔教育にあると確信しているのである。ハーバード大学医学部の進めるコースは世界65カ国以上から150人以上の学生が臨床研究を学ぶために集まるインターネットを用いた遠隔教育である。多くの授業は自分の決めた時間で授業を受けることができるために多忙な臨床実務家にとって都合が良い。地球上の全受講生が集う授業は日本時間では21時から24時の間に開催されることが多く、我が国の参加者の働き方を考慮しても工夫すれば参加可能であった。また具体的な内容としては、臨床研究を立案するデザイン方法から統計ソフトのSTATAを用いた実際の検定の方法、論文の書き方から実際に海外のグラントに研究費を申請する研究計画書の作成方法等、非常に実務的なものに集約されていることを強調したい。中でも感銘を受けたのは、プレゼンテーションの方法、研究チームを作成して円滑に運営するリーダーシップ、またカリスマになるためになどのノンテクニカルスキルの講義も充実していたことだ。

実際に目の前に患者がいる臨床現場では重要なリサーチクエスチョンが浮かびやすい。ジェネラリストが地域で臨床を行うがゆえに発生する研究面でのデメリットは新しい学び方である海外の遠隔教育を用いることでデメリットをメリットに変える事ができると確信している。

 

 

 


カリスマになるための授業(Be a charisma) Day3 Harvard GCSRT

2019-06-05 14:12:45 | Harvard medical school

みなさまこんにちわ

今日はKCのカリスマ的講義である、カリスマになる(Be a Charisma)のお話をまとめましたので今後のために公開しておきます。

このようなことも授業に組み込まれているところがHarvardの素晴らしさかと感じました。

実はこれ何故かは知らないのですが、僕は人前で話すときにいつのまにか結構、実践していたことに気づかされました。

今回なぜそうしていたか?KCの伝説の講義で言語化できるレベルに落とし込むことができたので、とても感銘を受けました。

KCのBe a Charismaの講義は本当に感動レベルで拍手大喝采なのですが、毎回毎回で伝えたいという思いが講義室の全体にオーラのように満ち溢れていて異質な空間になります。最初に出会った時の直感は本当に正しかったなぁと思います。

STATAだけでなく、素晴らしい学びになりました。

 

【講演/プレゼンの時の重要なポイント】

・背中に一本の筋を入れたような、頭を操り人形のように紐で引っ張られているような姿勢で ゆっくりとした呼吸で臨む(ツッコミ・宮本武蔵かよ!)

・机の壁はとって、後ろに隠れないで逆に聴衆の前に立つ、距離感を意識する

・話し始めるときは穏やかに、はっきりした声で話そうと意識する。

・過去自分が最も成功した瞬間を思い出してから臨む。

・最初からPalm up、Open armの原則(簡単にいうと手を回外させる)。

・ジェスチャーはジェスチャーBOXの中を基本とする(両側の肩から臍の四角)、大きさはバスケットボール程度を持つ感じのPalm up.

・プレゼンを始めたら、好意的な四人を顔を探す。

・プレゼンで最も重要なことは声である。(いい声をだす、発声、抑揚、音響、Volume)

・声は音楽のように抑揚をつけることが大事。時には歌うことが有効。

・Filler wordを徹底的に避ける(えー、あー)

・情報は必ず自分に直結した個人的なことを入れる(体験や経験)

・上手に沈黙を利用する(数秒間のポーズ)

・何よりも大事なことはPassionを持って臨む

 

*毎日、夕方課題を軽く終わらせて毎日一緒にいたロシア人 デニスとポーランドのキューバと。彼らには深く感謝!


論文執筆順番とネゴシエーションの授業 GCSRT Day2

2019-06-04 22:22:16 | Harvard medical school
みなさま こんにちわ
 
午前中は3時間をかけてAuthorship(厳密に著者に入れるかどうか)のケースシナリオをHarvard Business Review的にずっとロールプレイで交渉をするというWorkshopでした。Small group discussionがすごい白熱して面白いです。
 
扱うテーマはものすごいです。”Negotiation”どのようにして、Authorshipの問題を適切な方向にチームとして持っていくかということを行いました。
 
自分の役は、若い人が最強のトップジャーナルに採択されたことがわかった後、研究自体には特に貢献していないですが、トップである自分も共著者に入れろ入れろ!とせがむChief director 〇〇歳の嫌な役でした(日本の皆さん、心当たりありませんか!?・・・日本に蔓延するGift atuhorshipはガイドラインからもやはり世界的におかしいと認識する時代が確実に来ています。)
 
詳細は版権的に話せませんが、実に120分にわたり各自が各自の役でまるで役者のように攻防を繰り広げるロールプレイがとても面白いですし、深い思考と知識が得られたと思います。
 
敵対している部下である〇〇歳の優秀な循環器の部長(皆にやややっかまれている)と自分の弟子である43歳の腎臓内科部長のやり取りと誘導するなどまさに白い巨塔のやりとりそのものです。
(写真は仲良しのSuadが作成して、送ってくれました。Thanks, Suad. )
 
ちなみに、このような論文のオーサーシップの問題は色々と決まりがあります。めちゃくちゃ面白かったのが、大学院生の専用の相談室に訪れる1/3の相談内容は何とこの論文の執筆順位などだそうです。世界的なガイドラインやハーバード医学部のガイドラインでも徹底的に禁じていますが同じ医局だからとか、年功序列的になどのGift autorshipの問題は、とってもアジアのカルチャーでは難しい問題ですね〜。そもそも研究不正大国日本であることは有名であるので、僕もそのような文化的な意見を全員の前で発言しておきました。
 
 
(ハーバード大学医学部のAuthroshipガイドラインです)
 
以下、Refferenceです。
 
  1. Getting to Yes: Negotiating Agreement Without Giving by Roger Fisher, William L. Ury, Bruce Patton
  2. Bert Brown and Jeffrey Rubin, The Social Psychology of Bargaining and Negotiations, Academic Press, (1975)
  3. Roger Fisher, William Ury, and Bruce Patton, Getting to Yes: How to Negotiate Agreement Without Giving In (2nd Edition), Penguin Books, (1991)
  4. Stephen Goldberg, Frank Sander, and Nancy H. Rogers, Dispute Resolution (2nd Edition), Little, Brown, Inc., (1992)
  5. P.H. Gulliver, Disputes and Negotiations: A Cross>Cultural Perspective, Academic Press, (1986)
  6. David Lax and James Sebenius, The Manager as Negotiator, The Free Press, (1986)
  7. Roy J. Lewicki and Joseph A. Litterer, Negotiation, Irwin Press, (1985)
  8. Christopher Moore, The Mediation Process: Practical Strategies for Resolving Conflict, Jossey Bass, (1986)
  9. Dean Pruitt, Negotiation Behavior, Academic Press, (1981)
  10. Howard Raiffa, The Art and Science of Negotiation, Harvard University Press, (1982)
  11. Lawrence Susskind and Jeffrey Cruikshank, Breaking the Impasse: A Consensual Approach to Resolving Public Disputes, Basic Books, (1987)
  12. Gerald Williams, Legal Negotiation and Settlement, West Publishing, (1983) William Zartman and Maureen Berman, The Practical Negotiator, Yale University Press, (1982)

AT FIRST THEY WILL ASK WHY YOU'RE DOING IT, LATER THEY'LL ASK HOW YOU DID IT?

2019-06-02 04:41:13 | Harvard medical school

みなさまこんにちわ、最近はボストンにいます。


我々ロンドンコホート含めて3つのコホートから続々と集まってくる地球上の参加者のために10秒自己紹介、この手の事って、緊張しますよね。150人以上、65カ国の人が集まるためにちょっと大変です。
 
(結局二人dorp out:アラブ首長国連邦、南アフリカからのチームメンバー、ポルトガルのアナは間に合わず)
 
最初にDirectorのA.JAY先生からのコメント、これまで無かった教育スタイルなのできっとみんなが経験しているし、経験するだろうと。
 
At first, they will ask why you’ re doing it. 
Later they will ask how you did it. 
(最初はなんのためにそんなんやっての?聞かれることから、どうやってやり遂げたのって聞かれるようになる)
 
多分、ここに集まってきている学生(といっても随分と上の役職が多い)が、結局はこのマインドセットに集約されるとのこと。
 
僕は無専門医の無資格者(今年色々な組織に言われていただきに上がる予定ですが)です。
日本にいると、博士の学位だったり、資格だったり、そういう目に見えるもので(?)大学では評価される傾向が多いですが、もちろんそれも大事なんでしょうが、そうではなくてやはり「僕たちは何を学んで、何ができるようになったか?そしてこれからは自分たちの国にどのように影響を与えるか?」GCSRTの教育は、これが非常に重要視されていると確信します。だから僕も、学生に教えるときは、何を知って、何が変わったか?それを意識して日々教育に携わりたいと感じました。
 
 
さて、初日一発目は、Top3のResearch proposal(Capstone project)でした。 
いやいや、すごいですよ、プレゼン聞いているとこんな人たちを競争するのがそもそも無理ってくらいで
Top1-3の学生はすでに米国やカナダでFaculty(Associate professor, Assistant professor)、年齢も見た所40半ばは絶対過ぎているような人たちでばかりでした。
 
土俵が違います。何だか自分が本当に恥ずかしくなってしまいます。。こんなんで自分は大学の教員であることをかったっていいのかと・・こういうのを日本語ではカタハライタシというのでしょうね。ともあれ、安泰の地 出雲から離れて浮世立つと、とても苦労が多いのですが、生きているという感覚(ストレス)をもらってます。
 
 
そんなこんなで、師匠からDubaiでいずれ日本に誘致される可能性があるHarvard Medical scholl ICRTがありますので「突撃〜学んで来なさい!」と言われてはや2年半、ドバイへ突撃してこの地球規模での教育に衝撃を受けて、日本に足りていない教育の一部をアイデアとして学び。
そのあと、気がづけば諸見里先生の奮闘で本当に日本でICRTが開催されており、そしてKCとも話して自分はまた新しいステップに来ており、時が立つのは早いなぁということと、会う人会う人にいただいたメンタリングが全てであったと心から感じております。
 
湘南鎌倉でGIMやってるときも、そのあと東京城東病院に一人で突撃命令をいただいたときも、バンコクへ学びに出かけたときも、島根の大学へ指令を受けたときも、だいたいいっつも「あんた何がしたいの?」という感じで最初は周囲に言われるわけですが。頭も悪いし、アホなんで、わからんのです。ただ本質的には全くぶれていないのですが、その辺の解釈が自分でも難しいなぁと悩みます。感慨深いです。
 
At first, they will ask why you’ re doing it. 
Later they will ask how you did it. 
 
おっと、センチメンタルはいかんですな。またの機会に。