もう20年以上も前になる。
一緒にあちこち旅行した花好きの友人がいた。
いまはもう亡き人になってしまったが、彼女から教えてもらった花の名前がこの花だった。
「この花は『3時のあなた』って名前」。
「本当に? そんな名前あるわけないじゃない」。
そんな会話をした。
それよりもずっと前、お昼のテレビ番組で「3時のあなた」という、今のワイドショーのようなものがあった。
そこから名前が付けられたとか。
それと、この花が午後3時になると開くということも。
ずっと「3時のあなた」で覚えていたが、最近になって「ハゼラン(爆蘭)」いう名前だと分かった。
でも、別名が三時草と言われているので、「3時のあなた」も間違いではなかったようだ。
学名:Talinum crassifolium
英名: coral flower、jewels of opar
別名:三時草、江戸の花火、花火草
科名・属名:スベリヒユ科 ハゼラン属
原産国 :アメリカ
ハゼランは、漢字では「爆蘭」。
由来は小さな実が「爆(は)ぜる」から。
爆ぜるの意味は草木の実などが熟して裂けたり、割れて飛び散ったりすること。
[午後3時前の様子]
本当に計ったように3時ごろになると開花するのはどうしてだろう。
近所の空き地に咲いている可憐な花がハゼランという名だということを昨年初めて知りました。
『趣味の園芸』というサイトの質問コーナーに、この花の名前を尋ねる投稿があったからです。
そしていくつもの回答に書かれていた異名は「三時のあなた」ではなく「三時の貴公子」というものでした。
「咲いた花がみられたらラッキー」というくらい開花している時間が短いので<貴公子>なのだと説明されていました。
<あなた>でも<貴公子>でも三時に会いに行きたくなる素敵な花ですね。
「三時のあなた」も「三時の貴公子」も同じような名前ですね。
色々な地方に伝言ゲームのように広がっていく間に変わってしまったのかもしれませんね。