「キツネアザミ(狐薊)」です。
アザミに似ているけれど、アザミじゃない、それがキツネにだまされたようだから「キツネアザミ」。
牧野博士が命名したことになっていますが、実際にはどうだったのでしょうか?
別名は「キツネノマユハケ(狐の眉掃)」です。
その名前は江戸時代頃、女性が化粧したときに眉に付いたおしろいを払うために使った眉掃(まゆはけ)のキツネバージョンからきています。
だから、キツネノマユハケ → アザミに似ている → キツネアザミ という説もあります。
牧野博士に聞いてみないと分かりませんね。
草丈は1mほどあります。
本当にアザミに似ていますが、葉は柔らかいし、トゲもありません。
日本には古い時代に稲作と共に中国大陸から入ってきました。(Wikipedia)
このように、古い時代に渡来した植物のことを、史前帰化植物というそうです。
古い時代というのが、いつの時代のことなのか分かりませんが、かつてはこの若い葉の裏にある毛を『つなぎ』として、草もちを作るときに使われていたようです。
学名: Hemistepta lyrata
英名:Lyrate hemistepta
別名:キツネノマユハケ、ヒメアザミ、センボンヤリ
科名・属名:キク科 キツネアザミ属
原産地:日本(本州以南)、朝鮮半島