久しぶりに川沿いの遊歩道を歩いてみた。
この辺りは暖かいので木々の紅葉も望めず、茶色い枯れ葉ばかりが目立っていた。
その中で目に留まったのが緑色をした元気な葉っぱと白い「シャクチリソバ(赤地利蕎麦)」の花だった。
一面に咲いていた。
この花はソバの仲間。
でも、ソバは1年草だけど「シャクチリソバ」は多年草なので宿根ソバとも呼ばれている。
昭和初期に薬用植物として栽培されていたのが逃げ出してしまって、河川敷や空き地などで野生化しているとか。
本当にソバの花に似ていて、ソバよりも少し長めの雄しべの先にある葯のピンク色がかわいい。
花もそろそろ終わりかけているので、この後は三角錐状で黒褐色の実が熟してくる。
でも、それはソバに似ているけれど、苦くて食べられたものじゃないらしい。
それで、実よりも若葉の時に、葉や茎をお浸しやわさび和え、天ぷらなどにしてに食べるとおいしいとか。
学名: Fagopyrum dibotrys (D.Don) H.Hara
英名:Tall buckwheat
別名:ヒマラヤソバ、シュッコンソバ(宿根蕎麦)
科名・属名:タデ科 ソバ属
原産地:ヒマラヤ地方