習志野湾岸9条の会

STOP戦争への道 9条を変えるな

共産党委員長が通常国会開会式に初参加!?

2016年01月07日 | 日記
これはどう捉えたらよいのでしょうか。
同党は昨年の安保国会終了後野党共闘「国民連合政権」を唱え
これまでの様々な方針を凍結して戦争法廃止の一点で呼びかけを行って
います。日米安保反対の凍結、有事の自衛隊の活用など、実質戦争協力とも
言えなくもありませんが、その議論は置いておいたとしても、野党協力を自ら提起し
大きな一石を投じたことは各方面で評価されたのは確かです。
しかし、今回の天皇の出席する開会式に参加することは同党のこれまでの歴史で
天皇制の元数々の弾圧を受け多くの犠牲者を出してきたことをどう総括するのでしょうか。
現在においても小中高学校の卒業式、入学式において「日の丸」「君が代」不起立で多くの
教員が処分されてきました。
処分の理由は憲法上の思想信条の自由は避け名目上は形式的な業務命令違反でした。
今回の志位委員長、あるいは共産党の方針は、妥協に妥協を重ねた結果
「日の丸」「君が代」に自ら起立をしたことに他ならないのではないでしょうか。
志位委員長が出席した理由は天皇の出席は形式的なことにすぎないからだそうです。
「日の丸」「君が代」で名目上の形式的理由で処分された人たちは今回の委員長の発言や行動をどう
思っているのでしょうか。
しんぶん赤旗ウェブ記事の志位委員長のインタビュー記事
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-25/2015122501_02_1.html
最終的にそのような方針を取ったとしても、党内での議論や批判はなかったのでしょうか。
なかったとしたら党の方針に従がうだけで個々の批判精神など元々ないのでしょうか。
1933年、佐野学・鍋山貞親の天皇制への屈服ー転向は日本共産党指導部の事実上の崩壊でした。
何よりも今回の行動は、戦前の大政翼賛の復活、戦争への道を想定せざるを得ないのではないでしょうか。
当ブログは共産党支持(他の党派も含め)でもありませんし、特定の政党に期待しているわけではありませんが、
同党までもこれまでの方針をすべて放り投げ大勢に引き込まれたとしたら、この国の社会運動全体が影響(打撃)
を受けるのではないでしょうか。
同党の一連の転換方針に危惧している人も多いのではないでしょうか。

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