習志野湾岸9条の会

STOP戦争への道 9条を変えるな

戦争をさせない1000人委員会が4000人で出発集会(3.19)、泉佐野市「はだしのげん」回収問題

2014年03月21日 | 集会・会合等
3月20日、「憲法を破壊する集団的自衛権の行使反対! 戦争をさせない1000人委員会」出発集会の挨拶で、鎌田慧氏はこう決意を述べました。
会場の東京・日比谷野音には雨と寒さにもかかわらず、労組を中心に4千人が集まりました。国会議員も民主・社民・生活・共産が足並みを揃えました。
評論家の佐高信氏は、「集団的自衛権行使は、アメリカの戦争に参加する義務を負うことになる。問題をいかにわかりやすく若い人たちに伝えていくかが勝負。
わかりやすさの闘いでもある」と述べ、運動を拡げる言葉をつくっていこうと呼びかけました。「1000人委員会」は今後、全国各地に「1000人委員会」をつくり、
賛同人募集や請願署名に取り組む予定です。
写真・動画はレイバーネットHPより


一方大阪府泉佐野市教育委員会が、戦争と被爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」を、作品内に「差別的表現がある」として市立小中学校から
回収していたことがわかりました。
市立校長会は回収の撤回を要望、市教委は同日中に返却しました。
千代松市長が「はだしのゲン」の作品内に差別的表現が多いと問題視し、中藤辰洋教育長に回収を要請。教育長は1月、市立小中学校18校のうち、
図書室に「はだしのゲン」を保有する小学校8校、中学校5校から計128冊を回収しました。これに対し市立校長会は「特定の価値観や思想に基づいて、
読むことさえできなくするのは、子どもたちへの著しい人権侵害」と抗議。教育長に回収の撤回と返却を求めていました。
千代松市長は読んだ子には「個別指導」するなどと言っているそうです。
これは事実上の言論統制と同じで、あまりにも異常な行動だと言えるでしょう。昨年も「はだしのゲン」が狙い撃ちにされたことがありますが、
この漫画には戦後に暴れていた朝鮮系の団体やアメリカ軍、更には放射能被曝などが描かれているので、政府側の連中は何としても規制したいのだと思われます。
自民党は「児童ポルノ改正案」という名前の法案であらゆる本や映像を規制しようとしており、このままだと本当に戦争中のような酷い日本になってしまうかもしれません。
千代松市長の暴挙は、戦争の責任を教えること、天皇制の問題を教えること、戦争の悲惨さを教えることに対する、強烈な反発です。
そして、それをやっている教師に対する攻撃を意図していることです。
大阪の橋下がやり始め、今や安倍首相までが教育委員会制度を解体する法改悪に手をつけ始めたことは重大です。
今回の泉佐野市の千代松市長の行為はとんでもないことです。千代松市長こそ市長を辞任して平和・民主主義について一から徹底的に個別指導されるべきでしょう。