習志野湾岸9条の会

STOP戦争への道 9条を変えるな

衆院憲法審査会(5/9)

2013年05月09日 | 憲法審査会
本日(9日)午前、憲法審査会は核心の96条の論議に入った。
以下は高田健氏(許すな!憲法改悪・市民連絡会、9条の会事務局員)の傍聴記より

本日の憲法審査会。各紙報道はいつになく素早い。96条だからでしょう。
市民連絡会は36人で傍聴。傍聴者は全部で50人近くになり、入れ替え方式になりそうだったが、結局、立ち席で、
入れ替えはなかった。
会議室に入って驚いたことに、いつも空席ばかりの自民党委員席が27人(欠席は4人くらい)ほどでかなり埋まっている。
この間、メディアなどでたたかれて、執行部がネジを巻いたに違いない。「やればできるじゃん!」と言ってやりたいほどでした。
まっ、相変わらず、アホ口を開けてお眠りになっていた上杉センセイのような人もいましたが。
さて、本日の議論は問題の第96条。衆議院法制局からの説明の後の各党代表の発言では、自民、維新が先行改憲を主張、
みんなの党は「安倍首相にみんなの党は賛成していると言われたが、誤解だ。96条改憲の前に政府機構改革をやるべきで、
そうでないなら賛成できない」と表明。民主、公明は慎重論、共産と生活(改憲には反対しないが96条先行改憲には反対)
は反対論だった。
自民党の船田一幹事は「改正手続きで国会の3分のとしている国の多くは国民投票がない。最低投票率を設けるとボイコット運動
の危険がある。東京の過半数にすると、無効投票が反対に数えられて不当」などなどが目立った意見。
民主党の武正幹事は「憲法は権力制限規範だというのが民主党の基本的立場だ。最近の安倍首相の改憲発言は、第一次安倍内閣
当時の国民投票法の強行採決を彷彿とさせる。」と述べた点に注目した。
維新の会の坂本委員は「3分の2規定があるため、国民投票にならない」などというもの。
公明党の斎藤幹事は「96条先行論は賛成できない、内容と主に議論すべきだ」などといいつつ、加憲論と、3分の2は条項によって
緩和もあり得るという同党の意見の表明。
みんなの党の畠中委員は「96条要件緩和は閉塞感の克服につながる。96条改憲の前にやるべき琴がある。安倍発言は誤認だ。
統治機構の改革の約束なしに96条改憲に同調しない。国防軍などの立場は違う」
共産党の笠井委員は「権力制限規範だ。石破氏は9条改憲を念頭に置けと言っている、国民を愚弄するものだ。日本の憲法だけが特別
に難しいわけではない。最近、米国の法学者たちの研究が日本の憲法の先進性を高く評価したことは注目に値する。日弁連の声明や
小林節氏らが96条改憲に反対している」
生活の鈴木委員は「96条先行改憲論に反対。国民の合意があれば改憲は当然だが」
等などの議論があった。総じて、自民党の委員が3分の2条項があるために、国民投票で国民の意見が聞けないのは問題だなどという
委員が多かったのは滑稽だった。
終わりに、次回は16日と会長が宣告した。次は、第10章、11章と前文を一括して1回でやるという。前文はそんなに簡単にできる
ものではないでしょうに。

※多くのいい加減な連中が勝手に改憲手続きを変えようとしている。連中は国民のことなど眼中にないは明らかです。