「伊豆大島ダイビング うみのわ」の海況報告

伊豆大島の老舗スキューバダイビングショップ・和光マリンが、2020年から「伊豆大島 ダイビング うみのわ」になりました。

今日はコースガイドがメインです。

2008年06月30日 17時09分17秒 | その他
今日は都市型ショップのツアーの下見で、コースガイドをしながら一緒に秋の浜・王の浜・ケイカイと潜ってきました。
なので本日は画像がありません、スミマセン

 秋の浜は広範囲に潜ってきました。右から左まで横断って感じです。
未記載種のコケギンポのオレンジ・赤バージョンを見て、
アオリイカの卵を見に行ってきました。やはり卵の中にいるイカは小さくて可愛いです。
同じ岩の上にはヒトデヤドリエビ・ムチカラマツエビも見る事が出来ました。

 その後、ワープしてジョーフィッシュへ。最近マツバスズメダイが産卵準備でバタバタしている影響か、
非常に敏感で巣穴の中にいる事が多いです。今までいた他の個体もどこかに避難してしまったようです。

 更にワープしてアカホシカクエビがいた直ぐ上でキボキヌハダウミウシの交接を見て、ビシャモンエビ・カスザメ・ヒレナガネジリンボウ見て、
浅場でハナタツを確認してEXしました。


 王の浜はコースガイドをしながら通常コースを回ってきました。
残念ながらマグロには当たりませんでしたが、カメを見る事が出来ました。
相変らずコロダイ・テングダイは非常に多いです。いつもノンビリしているコロダイですが、
今日はご機嫌斜めだったらしく大きな個体が小さな個体を追い掛け回していました。
前回見なかったハタタテダイは復活していました。
どうやらこの場所へクリーニングをしてもらいに着ているのかもしれません。
後、ネコザメも穴の中で見る事が出来ました。

ケイカイはコースガイドがメインで潜りました。
でも運が良い事にここでもカメを見る事が出来ました。
その他では定番のテングダイ・アオブダイ・ハマフエフキに加え、水深18mの砂地ではカスザメが見れました。
前回見たシロハナガサウミウシは4匹で固まってエサを食べているようでした。

たなぼた…。

2008年06月29日 18時40分00秒 | 秋の浜
 今日はある情報を貰ったので秋の浜に潜りに行ってきました。
私が潜りに行ったのは16:00頃で、雨が非常に酷く大量の泥水が海中に入ってしまいました。

 本日最初の画像はニセボロカサゴです
久しぶりに登場です 水温が低い冬の時期は水深24m付近で見られていましたが、
水温が上がり始めたら全く姿を見せなくなりました。
そんなニセボロカサゴですが、今日は水深35mで見られました。
ん~、最近の出物は深場ってのが難点です
久しぶりに見れて感動したので、もう1枚



ですが、本当は教えてもらった違う生物を探していたんです
でも見つからなかった
場所は完璧に分ったのに、どこに消えたのかしら
なので、このニセボロカサゴはたなぼたです。

帰り際に久しぶりにアオリイカの卵を見てきました



確か5/16頃には生んでいたと思います。その頃と見比べるとコケが生えました。
しかし、肉眼でよ~く見ると卵の中でイカが動いているのが分ります。
残念ながら私のデジカメではレンズが無いので撮影できませんでした。
だいたいアオリイカの卵は1ヶ月位でハッチアウトするので、少し遅れているのでしょうか。
まぁ、最近まで水温が低かったのも影響しているのでしょうか。
でも、ハッチした瞬間みたいな~。

浅場に戻ると雨水の影響で濁っていました。結構、暗かったので生物が怪しい行動しないか見てみたのですが、全然ダメでした。
その中、気になったのがイソカサゴです。



逆さまに写っていますが、お腹がパンパンでしょ。もう産卵期に入ると思います。
何気に最近少し気になっていたんですよね。
お腹が膨らんできたり、オスがメスを追いかけていたりしたので。
きっともう少し経ったら縄張り争いで噛み付き合ったりするのかもしれません。

最後に定番のハナタツです



全く粘って撮らなかったので画像がイマイチです。
実は他に気になった魚がいて、そっちを追いかけ始めてしまったんです。
でも、結局その魚には逃げられてしまいました。

久しぶりにケイカイに潜ってきました

2008年06月28日 18時11分57秒 | ケイカイ
 本日は久しぶりにケイカイに潜りに行きました。
水温は19℃で安定していたのですが、透明度が悪くせっかくの魚の群れと、地形が台無しでした。

 最初の画像はヒメジの仲間です。
たぶん名前はホウライヒメジだと思います。
ケイカイでは、このようにヒメジが海底で休むシーンを見る事は多いです。
奥の方の個体を合わせると20匹程度いると思います。

この近辺ではハオコゼも観察できました。



画像が見難くてスミマセン
ハオコゼは一応ペアで写っています 
奥にいて背鰭が立派な方がオスで、手前のがメスになります。
お腹の具合から見ると産卵は終わってしまったようです。 残念

ケイカイといえばテングダイです。



今日は縦にして、顔のアップを撮影してみました。
本当は2匹寄り添っていたのを撮影しようと思いましたが、上手く画面に納まらなかったので諦めてアップで撮影しました。
下にスペースが空きすぎた

後、透明度が悪く無性に怒りが込み上げてきたので、根の上から海面を撮影してみました。



一応、写っているのはスズメダイです。
水深3mなのですが、透明度と曇っていた影響で非常に暗い雰囲気になってしまいました。
外部ストロボがあれば、まだマシなのかもしれません。

最後はシロハナガサウミウシです




上の画像は3匹で固まっていたのと、下の画像は1匹でいました。両方とも同じ岩の上で見られました。
3匹の方は固まっていましたが、特に交接していたわけでもなく、ただ固まっていただけのようです。
このウミウシのエサはウビノウトサカ(3個体写っている左側にあるもの)です。
今日もそれを食べていたようで、ユビノウトサカはボロボロになっていました。

今日は左の砂地へ行ってきました。

2008年06月27日 17時31分29秒 | 秋の浜
 昨日の北東の風は無事に止み静かになりました。本日は秋の浜に潜ってきました。
水温は19℃前後で、透明度は10m前後です。水深24m付近からは水温が下がり、冷たくなっていました。


 今日一番最初の画像はミノカサゴです
水温が暖かくなると大島ではわりと定番になる魚です。水温が低かったりすると、どこかにいなくなってしまいます。
先日も久しぶりに見て、今日はそれとまた別個体が登場しました。
デジカメで撮影する時は、いつも構図に悩みます。今日は少し下から撮ってみました。本当はもっと回り込みたかったのですが…
今度は違う角度からチャレンジしたいと思います。

 次ぎはコウライトラギスです。



この魚は一年を通して普通に見る事の出来る魚です。
今日、撮影した理由は喧嘩をしていたからです。
この2匹以外も多くの場所で喧嘩をしているシーンが見れました。

 
 ハゼ地帯では久しぶりにヒレナガネジリンボウが出ていました



被写体から距離があってスミマセン なかなか敏感なヤツで寄らせてくれないんです
凄く離れていると、もう1匹も体半分ほど出すのですが、近寄ると直ぐに隠れてしまいます。
この個体も、近づきすぎると体半分しか出してくれないので、ホバーリングしている所を撮るには、これが限界でした。
水温が上がればもっと寄れるのに…。

 最後にスーパーマクロモードで撮った画像を2枚。





アカホシカクレエビ・ムチカラマツエビです

アカホシカクレエビは1年を通して見る事の出来る甲殻類です。
いつもはイソギンチャクにいますが、今日は珍しくウミエラに乗っていました。
ウミエラの乗る事は稀にあるようです。私が見た事があるのは、これを含め4回目です。
今日見た個体は小さくて2㎝弱しかありませんでした。

ムチカラマツエビは時期になれば普通に観る事の出来るエビです。
少し時期が早いので、非常に小さい個体です。体長5mm程度しかありませんでした。



 今日、秋の浜に到着すると沖の方に小さい流木と白い浮く物体が見えました。
少し気になったので泳いでいったのですが、何も生物は付いていませんでした。
もう少し水温が上がらないとダメなのかな~。

しまった~!!

2008年06月26日 18時13分17秒 | 王の浜
 本日は北東の風は強く吹いたので、王の浜に潜ってきました。
透明度は、他のポイントに比べ若干良い感じがしました。水温は所により異様に暖かい場所もありました。

 今日一番最初の画像はマグロです
ここ最近、私はマグロ運が良いみたいです
今日のマグロはサイズは小さいですが、群れの数は今年一番の多さでした
しかも、群れが2つに分かれたり合流したりを繰り返し何回もシャッターを切る事が出来ました しかも結構寄れたし

しか~し、大問題
残念な事に、モードがスーパーマクロモードになっていました
金田一の犬神家バリの「しまった~」です
で、結局映っていた画像は…いつもより
悔しいので他の画像も載せます。




非常に悔しい思いです

 さて気を取り直し、前回見つけた季節来遊魚・定番の魚達は全部見る事が出来ました。
初物はハシナガウバウオです



クネクネと動き回られ、結局撮れた画像はコレのみでした
たいていはウニの針の近く、凄い細い隙間などにいますが、今日は移動している最中でした。
私がデジカメを構えたので、一時避難で岩の間に行きましたが、その後はまた移動していました。

 最後にキヌバリです



私はダイビングポイントでは初めて見ました
大島ではキヌバリが好む砂泥底がある場所が、ダイビングポイントでは無い為、見る事がありません。
しかし、何故か今日見る事が出来ました
貴重な体験でした。

セミナイトです。

2008年06月25日 20時51分10秒 | 秋の浜
 本日はセミナイト秋の浜に行ってきました。

 その訳は、アカオビコテグリの産卵です

一番最初の画像は、オスの求愛です
ちなみにメスは岩に隠れてしまい目しか写っていません
このオスはイケメンで第一背鰭を1回開いただけで、メスが落ちました。



寄り添いあい



少し浮く



更に浮く



もっと浮く



ある程度浮くと、そこでキープして



産卵して、速攻で着底します。

ちなみに体が大きい方がオス、小さい方がメスです。
産卵写真のメスの尾鰭の横にある白い小さいのがだと思います。

今日は運が良く4回も産卵をしてくれました。
でも、全部が全部そうではなく、ふられるヤツもいれば、お互い素通りのもいたり、他の求愛を邪魔するヤツもいました。

何気に一番ヤバイと思ったのは、最初アカオビコテグリが全然目に入らなかった事です。

マトウダイがいました。

2008年06月24日 19時02分39秒 | 秋の浜
 梅雨の中休みで大島も久しぶりに良い天気になりました 先週の後片付け日和です。
しかし風は南西だったので、今日も秋の浜に潜りに行きました。

 今日一番最初の画像はマトウダイです
いや~久しぶりに見ました しかも今日の個体は過去最高の大きさでした。
そもそも、マトウダイは深場に生息している魚で冬場などの水温が下がった時期に浅場にやってきます。
今日見た水深は24mなので、マトウダイにしては浅い方だと思います。

 次ぎの画像は、マトウダイを見つけた近辺で撮影しました。





オグロベラ・アカオビコテグリです
やっとオグロベラが水深24mまで上がってきました
以前は水深30m位だったので、なかなか見る事が無かったのですがこの近辺ならジックリ観察できます。
周りにいる他のベラの群れに紛れている事が多いです。
一応、南方系の種ですが大島では越冬していると思われます。

アカオビコテグリは通年観察できる魚です。
もうそろそろ産卵時期に入る頃だと思います。明日辺りでもセミナイトで様子を見に行こうかな~? 

浅場ではツツイシミノウミウシが目に入りました



このウミウシも久しぶりに見ました。
一昨年は王の浜で大発生。去年は秋の浜でも大発生。どちらかといえば、水温が暖かい時に見ていた記憶があるので、水温が上がる兆しでしょうか?

最後は以前も紹介した左側のハシゴにいるカンパチです



今日は天気が良かったのと、カンパチガ水面ギリギリにいたのでこのような感じで明るく綺麗に移す事が出来ました。
やたらと光っている所がありますが、そこはたぶん陸上の岩が白くなっていて、そこで日光が反射して海中に入ってきたからだと思います。


P.S 本日デジカメがENから30分弱、くもってしまいました。
   陸上が暑く水温が低い影響です。皆さん気をつけましょうね~。
   私みたいに、撮影したくても出来なくなってしまいますよ。
   でも、気をつけてもなる時はなっちゃうんですよね。

クマノミの卵

2008年06月23日 17時08分58秒 | 秋の浜
 本日も秋の浜に潜りに行ってきました。本当は西側に行きたいのですがウネリがあるのと、透明度がイマイチなので諦めました。
水温は浅場で18℃、深場で16℃と残念ながら劇的な変化はありませんでした。

 今日一番最初の画像はクマノミです
とは言っても、メインで撮影したのはの方です
クマノミの左目辺りにある岩肌にツブツブがあるのが分るでしょうか? それが卵です。
綺麗な卵ですね 産んでからそう日数は経っていないのではないでしょうか。

次ぎは同じ仲間のスズメダイです。




こちらは産卵中です
ちなみに手前に見えるのがメスです。
お腹の辺りから白いのがチョコット出ているのが分るでしょうか? それが産卵管になります。
ここから卵を岩肌に産みつけるわけです。

少し深い方にいる、仲間のマツバスズメダイはこんな感じでした。



このような感じで数匹で固まってソフトコーラルに回りで集まっていました。
この光景は水温が低い冬などに多く見られます。やはり水温16℃って事もあり寒さで集まってしまったのでしょうか。

もう少し深く水深をとるとガラスハゼが目に入りました



残念ながらピンボケです
まだ個体が小さいので、いくらスーパーマクロモードでもピントが上手くあいませんでした
同じ所では、もう1個体見る事が出来たので今後の成長が楽しみです。
こちらも早く卵付きで見たい所です。

最後に昨日見たオオウミシダトウマキクリムシです。



残念ながらこちらもピンボケ
この貝、分布を見ると伊豆半島・紀伊半島となっているのですが大島では見る機会が少ないと思います。
こちらもスーパーマクロモードで撮影したのでフラッシュがありません。
なので本当はもっと綺麗な色をしているんですよ。

本日も…

2008年06月22日 15時30分00秒 | 秋の浜
 本当は西側に潜りたかったのですが、ウネリがあったので断念し秋の浜に潜りに行きました。
残念ながら、今日も水温が16℃でした
後、今日も画像がありません。スミマセン

 さて1本目は左の砂地へ
途中、キイロウミウシ・ニシキウミウシを見て砂地に下りました。
以前から観察しているビシャモンエビのペアはまだ健在です。
前に比べるとメスのお腹が異様に膨らんでいるのが分かります。卵を持っているのかもしれません。

そのまま移動していくと大きなミノカサゴが泳いでいました
この魚も良い被写体になると思います。
体色は綺麗だし、各鰭が画になるし、あまり動かないし、色々な角度から撮ると面白い写真が撮れるし…。

そこから一気にハゼ地帯に移動して行きました。途中、カスザメ・テンスモドキが観察できました。

ハゼ地帯に着き周りを見ると水温の影響でしょう、ハゼの姿は…
唯一、ヤシャハゼだけ見る事が出来ました。最初は1匹だけでしたが粘っていたらペアでホバーリングしてくれました。


 2本目は浅場でジックリ・ノンビリ潜りました。
浅場でジックリ潜ると日頃忘れ去られている生物たちをジックリ見る事が出来るので、良い気分転換になります。
魚の動きをジックリ見ているのも楽しいです。
その中でも特にムスメウシノシタが面白かったです。
大小計6匹が同じ岩の上に乗って寄り添いあっていました。
1匹が砂地へ移動したら、次々とその1匹を追いかけ移動を始めました。
そこで面白いのが、何故か同じ場所に行くのでムスメウシノシタが6枚重なり合っていました。
一番下のヤツは大丈夫だったのでしょうか?

後、久しぶりにオオウミシダトウマキクリムシを見ました
変な名前ですが、貝の仲間です。オオウミシダに付く綺麗な貝です。

最近、色々な卵が孵化しているようで凄い小さな子供を見る事が多くなってきました。実に可愛らしいです。
少し目をそらすと、どこに行ってしまったか分らないほどです。

遂に噂の水温を体験してしまいました。

2008年06月21日 22時50分38秒 | 秋の浜
 本日2本目は秋の浜です。こちらも画像がありません、スミマセン

 1本目の野田浜が脳裏に焼きつく中ENすると…、水温が冷たい
遂に体験してしまいました、噂の水温16℃
久しぶりに刺激的な水温でした。

そんな中、リクエストを頂いたのでハナダイを見に行ってきました。でも、見れたのはフタイロハナゴイ・スジハナダイのみ。
水温の影響か、ハナダイ達の群れている場所が少し違っていたのが影響したのでしょうか。

そのまま水深を上げていくとキンチャクダイが目に入りました。
依然見ていた時と大きさは差ほど変わりませんが、体色はダイブ成魚に近くなってきました。このまま成長してくれれば良いのですが…。
その直ぐ近くにはモンツキベラの幼魚がいました。
体長1cmと小さい個体でしたが、いた場所がウミトサカの近くだったので非常に綺麗でした。

その後、最近多いキイボキヌハダウミウシを見て、ダイダイヨウジのペアを見て、
振り返るとイサキの群がいたので群れと戯れて浅場に戻ろうとした時、
ふと視線を落とすとタツノイトコがいました。
私的には久しぶりに見ました。その瞬間、水温の低さをシミジミ感じてしまいました。