「伊豆大島ダイビング うみのわ」の海況報告

伊豆大島の老舗スキューバダイビングショップ・和光マリンが、2020年から「伊豆大島 ダイビング うみのわ」になりました。

今日は体験ダイビングで潜りました。+最近の私は…

2012年05月31日 17時06分06秒 | 秋の浜

今日は体験ダイビング秋の浜に潜りました。

海の状態は水温が19℃と変わらずですが、透明度が良くなってきていると思います。以前は白濁していたりして10m無かったのですが、今日はブルーな感じでした。

さて今日のゲストですが、実はライセンスをお持ちの方たちでした。ダイビング自体が2年ぶりということで体験ダイブで申し込みをされたようです。

そのような訳で、まずは学科から始めました。ライセンス保持者なので昔を思い出してもらいながら復習です。なのでスンナリと理解して頂けました。

実際、海中に潜っても落ち着きは完璧で、こちらもスンナリ潜る事ができました。

ハシゴ付近ではアオヤガラの子供と遊び、少し移動するとアジの子供が群れていました。ふと下をみるとニラミギンポが泳いでいました。私達が近づいて観察すると興奮して体色を変化させていました。このニラミギンポは越冬した個体だと思います。今まで何処にいたのでしょうか?

近くではイトフエフキの喧嘩も観察する事が出来ました。生態行動で言うと、オオスジイシモチたちも怪しい動きも見る事が出来ました。もうボチボチ産卵して口内保育をする姿が見られると思います。水温も上がり安定しつつあるので、生物の動きも活発になってきています。

その後は移動しながらクマノミ・ムスメウシノシタ・オルトマンワラエビ・アオウミウシなどを見て、トウシマコケギンポと遊んでカエルウオを見てEXしました。

 

ここ最近、更新が無かったのですが私が何をしていたかというと、こんな感じです。

そう、タンクが1本多いダブルタンクを背負って…、

 

前には小さいタンクを持ってのダイビングをしていました。

IANTDという指導団体アドバンスド・ナイトロックス・インストラクターの講習を受けていたんです。ちなみに今日無事に合格しました。

あまり聞きなれない指導団体だと思います。私達が日頃やっているレジャーダイビングよりもテクニカルダイビングに近い団体で、ナイトロックスにかけては実は一番詳しい団体でもあります。

こんな書き方をするとマニアックに感じる方もいるかもしれませんが、そんなに硬く考えなくても大丈夫です。私にも出来るのですからね。

 

では何故、これを受講したかですが、和光マリンの非常勤の方がこの団体のインストラクター所持者で教えて頂きました。かと言って、いきなり皆様にこの潜り方を教える訳ではありません。

一番重要なのはナイトロックスで潜る事です。そう、ナイトロックスは体に良く様々な恩恵が受けられます。

例えば、大島に潜りにいらして帰る日、多くのパターンが午前中に2ダイブをしてお帰りになるかと思います。その際、水面休息時間が1時間程度で短く2本目は必然的に水深が浅く、潜水時間が短いダイビングになってしまうかと思います(窒素の関係で)。

ですがナイトロックスで潜ると酸素濃度が濃い分、窒素が少なくなるので普通の空気で潜るよりも長いダイビングができます。

他には日中に2ダイブして、生物の生態行動を見る為にセミナイトダイブをやる時も窒素の影響で難しい事もあるのですが、ナイトロックスだと無限圧潜水時間が増えるので十分遊ぶ事も出来ますし、より長い間生態行動も観察出来ます

 

簡単に取上げるとこんな感じで、ナイトロックスは非常にダイビングに有効的なアイテムな訳です。後は、いかにリーズナブルに使えるかと、許可が下りれば…、って感じです。

詳しい事は潜りにいらした時に、お話しますので海の状態も良く面白くなってきているので是非、皆様潜りにいらして下さい。


昨日・今日とガイドで潜りました。

2012年05月19日 17時51分33秒 | 秋の浜

本日はガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

今日も良い天気に恵まれました。風も無く、本当に穏やかな1日でした。海中は水温19℃、透明度は少し白濁していました。

今日は秋の浜に3ダイブして来ました。

1本目はクダゴンベ狙いです。

少々深めの水深になるので一気に沖に向かって泳ぎました。ある程度の場所から生物を探し始めるとガラスハゼが目に入りました。

更に沖に移動するとハワイトラギスも見る事が出来ました。ゲストに見せ、ふと視点を下にすると…ヒレナガネジリンボウが出ていました。が、気がつくのが遅くゲストに見てもらう前に引っ込んでしまいました。

更に移動し目的のクダゴンベを観察し浅場に戻り始めました。途中ホウセキキントキ・アカスジカクレエビ・ウミカラマツエビ・クロスジウミウシを観察していると、久しぶりにアカオビコテグリ(オス)が目に入りました。もう産卵を始めているのでしょうか…。

更に水深をあげると、この時期では珍しくウデフリツノザヤウミウシが目に入りました。その後、タコ・コガネミノウミウシ×2を見て浅場に行きました。

浅場ではムカデミノウミウシ・ヒメテグリを見る事ができました。ヒメテグリは非常に小さく、まだ体長1cm程度です。

 

2本目は左の砂地です。

こちらも一気に沖に出て砂地まで降りました。途中、アカシマシラヒゲエビ×2・レンテンヤッコ(子供)を見る事が出来ました。

砂地に降りるとテンス(幼魚)が漂っていました。少し移動するとタツノイトコ・カスザメ・イボイソバナガニ・ウミエラカニダマシ・メイタガレを観察しました。

ハゼ地帯で南方系のハゼを探しましたが不発に終わり、ミナミダテハゼ位しかめに入りませんでした。その後、浅場に戻りアオリイカ・ヒラメ・トウシマコケギンポ・カエルウオを見てEXしました。

 

3本目はウミトサカ方面です。

秋の浜に着くとイルカが出ていました! 速攻潜る準備をしてENし待ってみたのですが、全然やってきません。諦めてウミトサカ方面に向って移動していくとイルカが水面を泳いでいる光景が見る事ができました。イルカ達は寝ている最中だったようで、静に泳ぎ去って行きました。

そのまま更に移動しウミトサカ方面に着くと久しぶりにテングダイ7+2+1で合計10匹観察する事ができました。しかも全体的に小ぶりなサイズで、一番小さいのは私の手の平サイズでした。

水深を深くとると1本目に続きウデフリツノザヤウミウシが目に入りました。

浅場に戻り始めるとコロダイ×3・チシオコケギンポ・ハナミノカサゴなどが見る事が出来ました。

浅場ではオキナワベニハゼ×3・ベニカエルアンコウ・アオウミウシの交接などが観察できました。

EXするとイルカが尾鰭で水面を叩くシーンが見れました。一説によるとこれは威嚇している時に使われる事が多いそうです。もし威嚇している相手が私たちならば、これから先イルカに注意して観察しなければいけませんね。くれぐれも、イルカを追い掛けたり・触ったり・餌付けしたり・フラッシュを使っての撮影は厳禁です。

大島から離れて行かれては困るので。それに、イルカは遊んでくれる時は必ずイルカ達の方から私達に近寄ってきてくれるので

 

さてさて昨日・今日で色々なシーンが観察できました。

①オハグロベラ・イソハゼ・ブダイの喧嘩

②イガグリウミウシ・アオウミウシの交接

③ミヤケヘビギンポ・ヘビギンポ・ヒメギンポの婚姻色での産卵

④マツバスズメダイのオスが卵を守るシーン

⑤セホシサンカクハゼの家(卵はまだありませんでした)

⑥ミツボシクロスズメダイ(幼魚)・アオヤガラ(幼魚)の今年初確認

ん~、海中が段々賑やかになってきましたね~。もう少し水温が上がって安定してくれれば、もっと面白いシーンが見る事が出来るんでしょうね。


イカ漁礁を設置しました。

2012年05月14日 16時47分01秒 | 秋の浜

まずは、昨日のイルカの動画が非公開になっていたようで、スミマセンでした。たぶん、もう見る事が出来ると思います。

 

さて、今日は秋の浜にアオリイカの産卵礁を設置してきました。私が設置したのは、こんな感じです。

 

設置するにあたって注意する事が幾つかあるのですが、それらを守って設置しました。(まぁ、アオリイカに聞いた訳ではないので当たっているかは分かりませんが…)

何気に漁礁に白い物が着いていますが、これは卵ではありません。

私がつけたビニール袋です。理由はアオリイカの卵のダミーです。1つ卵が生みつけてあると、その後は他のイカが安心して卵を産みつけることがあるので、白い物でダミーとしてつけてみました。

とは言え、このやり方もアオリイカに聞いた訳ではないので定かではありませんが…。

とりあえずこの長い間、アオリイカの卵が不作続きなので、どうにかして大量に産んでもらいたいのですが…。

 

さてさて話は変わって、今日もイルカが秋の浜に登場したそうです。私は陸上仕事をしていたので見に行けなかったのですが…。


イルカ登場!!!

2012年05月13日 18時03分05秒 | イルカ

秋の浜にイルカが登場しました!!!  昨日、待っていたのに…。

午前中は陸上仕事で汗を流し、午後からは風太のシャンプーをしようと思っていたのでウエットに着替えて潜ってからと思っていたら、素晴らしいタイミングで登場してくれました。

今日は、イルカ達が遊ぶ気満々でした。

では動画をご覧下さい。

 

 
 
 

本日はガイドで潜りました。

2012年05月12日 17時25分47秒 | 秋の浜

本日はガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

今日は島に在住の方と秋の浜に2ダイブしてきました。理由は昨日イルカが出たからです。しかし、今日は残念ながら姿を見る事が出来ませんでした。水温は18℃・透明度は少し白濁していて8~5m前後でした。リクエストがウミウシでしたので、ジックリと探しながら2本潜りました。

 

1本目は右から正面にかけてです。

ENし沖にでてチシオコケギンポ(オス・メス)を確認しました。その近くではアオウミウシが2匹並んでいました。向きが同じ方向だったので交接をしているわけでは無かったです。

そのまま移動しオオモンカルアンコウ・セトヤドリエビ・ヒヅメコシオリエビ・イボイソバナガニ・ガラスハゼを見ながらウミウシを探すのですが、あまり目に入ってきません。

少しどうするとニシキウミウシ・キイロイボウミウシ・コトヒメウミウシ・シラユキモドキが目に入りました。この近辺ではアマミスズメダイ(若魚)・ジョーフィッシュなども観察できました。

浅場に移動する時にオハグロベラの喧嘩を目にしました。今年初確認です。水温が18℃で安定してきたので動きが活発になってきました。同じくコウライトラギスも活発に動いています。ただ心配なのがアカオビコテグリです。個体数が少ないのか全然目に入ってきません。

浅場ではキイロウミウシ・コガネミノウミウシ・ハナミノカサゴなどが見られました。

 

2本目は際沿いを潜りました。

こちらも沖に出てから生物探しを始めました。アカシマシラヒゲエビ×2を見て水深を深くとるとベニカエルアンコウが正面を向いていました。ここの所、見かける回数は増えてきているのですが場所が安定せず動き回っています。観察している最中も体を微妙に動かしていました。

その近くではセナキルリスズメダイが観察できています。が、もう少し深い方に行くともう1個体確認できました。2匹で越冬したようです。この近辺ではカシワハナダイ・クロスジウミウシ・コイボウミウシアカホシカクレエビ・ハマフエフキなどが観察できました。

浅場に戻るとスィートジェリーミドリガイとコノハミドリガイのハイブリット?・キャラメルウミウシ・トウシマコケギンポを見てEXしました。

 

で、昨日出たイルカの動画です(一部)。

http://www.youtube.com/watch?v=c3rM56E8Gcg

 

http://www.youtube.com/watch?v=RNhMlAWA2qI

 

http://www.youtube.com/watch?v=10xzn1BIrSo

 

http://www.youtube.com/watch?v=YTBD71gDGL0

 

 


本日もガイドで潜りました。

2012年05月05日 21時51分26秒 | 秋の浜

本日もガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

昨日に比べ秋の浜は一気に静かになりました。でも東ウネリは相変わらず強烈なのが残っています。水温は暖かい所で19℃、冷たい所で17℃と結構な差がありました。

 

1本目はクダゴンベ狙いです。

水深が深めなので一気に沖に出て行きました。途中、コガネミノウミウシ・インターネットウミウシ・キイロイボウミウシ・アカスジカクレエビを見て、目的のクダゴンベを観察しました。その直ぐ近くではミノカサゴも観察できました。

浅場に戻る途中ではアオサハギ・ニシキウミウシ(旧フルポン)・ルージュミノウミウシ・リュウモンイロウミウシ・アオウミウシ・ベニカエルアンコウが観察できました。

浅場ではテンクロスジギンポ・ヒメギンポ(婚姻色・ペア)・シロウミウシを見てEXしました。

 

2本目は正面の際沿いを散策です。

こちらも一気に沖を目指し最初にスジハナダイを観察しました。本当はカシワハナダイもいたのですが根の隙間に逃げられてしまいました…。

その後、水深を上げていくとインターネットウミウシ・ベニカエルアンコウ・ニシキウミウシ(ノーマル・旧フタイロ)・シラユキウミウシ?・ボブサンウミウシ・サガミリュウグウウミウシ・タマゴイロイボウミウシ・ムカデミノウミウシなどが見られました。

浅場に戻り段落ちの壁で生物を探しているとオキナワベニハゼ×2が見られました。後、シュンカンハゼも出ていたのですが、ゲストに見てもらう前に逃げられてしまいました…。

その後はトウシマコケギンポ・カエルウオを見てEXしました。

 

昨日、ログアップできなかったのですがインパクトに残った生物を紹介します。

まずは、巣穴の無いヒレナガネジリンボウ・ゾウゲイロウミウシ…、忘れてしまった…。


本日はガイドで潜りました。

2012年05月04日 00時36分58秒 | 王の浜

本日もガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

天気が悪い事は分かっていたものの、まさかの展開で…。最近、天気予報が全然当たりませんよね。そんな訳で午前中のダイビングは波の影響で諦め、午後に王の浜に1本潜ってきました。水温は18℃、透明度は暗かったものの10mくらいありました。

 

朝に海況チェックに行った時に比べ昼頃には、潜れる許容範囲になったので1ダイブだけ潜ってきました。

ガイドロープ沿いはウネリの影響で揺れるので一気に沖に出ました。手前の根周辺では小さいサイズですがコロダイ×18匹が集まっていました。

更に沖に出るとナカザワイソバナガニ・コクテンベンケイハゼ・フエヤッコダイ・イソコンペイトウガニを見る事が出来ました。

根の上のサンゴではミヤケヘビギンポ・ヒメサンゴガニSPが多く見られ、更に移動していくとトラフケボリタカラガイ・イサキの群・マツカサウオ・テングダイが観察できました。

イサキの群の数は多く、久しぶりに王の浜でのイサキの群かたを見る事が出来ました。

 


本日はガイドで潜りました。

2012年05月02日 21時07分57秒 | その他

本日はガイドの為、画像がありません。ご了承下さい。

今日は初来店のゲストの方と潜ってきました。

ここ数日間、吹いている東風が更に強くなり、秋の浜は東からのウネリで…。潜れなくはないのですが、やはりここは静かな西側の野田浜とケイカイに潜ってきました。水温は18~19℃、透明度は残念ながら5mしかありませんでした。

1本目は野田浜です。

ガイドロープを進み潜降すると、すぐハマフエフキ・ボラが近寄ってきました。が、残念ながら透明度が悪いのでインパクトはイマイチでした。

根の壁沿いに進んでいくとヒメギンポ(ペア・婚姻色)・ヒトエガイ(食事中)・ヘビギンポ(オス・婚姻色)などが目に入ってきました。

アーチを潜り移動していくとワニゴチを発見しました。秋の浜ではわりと見かける事の多いワニゴチですが、水深が浅い野田浜では珍しいよう感じます。お腹が膨れていたので産卵期?なのでしょうか。

更に移動してテンクロスジギンポ・ミナミギンポ・カンムリベラ(幼魚)を見てEXしました。

 

2本目はケイカイです。

ENし一気に根の間まで移動して生物を探しを始めました。

まぁ何にせよ目に入ってくる生物はニラミギンポ・サガミリュウグウウミウシが非常に多かったです。何個体見た事やら…。

時よりキビレヘビギンポ(メス)の姿も見る事が出来ました。

根の壁のソフトコーラルではアオサハギ・イソコンペイトウガニ・マルタマオウギガニが見られました。

ウミウシで言うとサキシマミノウミウシ・ニシキウミウシ・アオウミウシ程度で、ケイカイにしては少なすぎる感じでした。

情報では大きなオオウミウマがいたらしいのですが…。

 

さてさて明日からGW後半が始まるのですが…。

天気は諦めるとして、風が速く変わってもらわないとピンチかも。


本日も体験ダイブで潜りました。

2012年05月01日 20時51分20秒 | 秋の浜

本日も体験ダイブの為、画像がありません。ご了承下さい。

今日も秋の浜で体験ダイブをやってきました。水温・透明度は相変わらずです。このままGWを乗り切ってもらえれば良いのですが…。

さて、午前・午後とゲストの方と潜ってきた訳ですが、今日の方たちも完璧に海を満喫して頂いて、お帰りになりました。本当に良かったです。

特に午後に私が担当した方は、本当に海中で楽しそうにしていました。

私が指をさす生物に「おぉ~」とか「あぁ~」とか「エビ?」とか「スッゲ~」などなど、思わず声が出てしまっていました。

ちなみに見た生物で言うと、ベニカエルアンコウ・テンクロスジギンポ・ヘラヤガラ(子供)クマノミ・オルトマンワラエビ・アオウミウシ…、後は定番の魚たちです。

水温が上がってきたからでしょうか、ベニカエルアンコウの個体数が増えてきたような気がします。

 

さてさて、明日から海が微妙な…。程々に荒れて終わればいいのですが…、心配です。